【罠猟】罠だけじゃ足りない。くくり罠猟で絶対必要な道具10選と解説+番外編の持ってて良かった5選を紹介します。


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罠(わな)猟って罠だけあればできると思っていたけど全然足りませんでした(笑)

罠猟と第1種銃猟免許を取得し、猟師になって1シーズンが終了。

今年の罠猟における成果は二ホンジカを3頭、タヌキ3匹、テン2匹を捕獲できました。

それもこれも、地元で有名な罠猟の凄腕猟師さんの計らいで、猟具の使い方や設置方法、見回りや獲物の回収など、様々なことを教えてもらえたからだと思います。

その時の学びを今回の記事にして、これから罠猟を始めてみようと考えているあなたへお伝えできたら幸いです。

(くくり罠と猟銃による止め刺しの様子:狩猟生活より)

それでは早速始めていきますね。

くくり罠猟で絶対必要な道具10選と解説+番外編の持ってて良かった5選を紹介

罠猟は4種類の方法がある

罠猟で使用する猟具は大きく分けて4種類あります。

  1. くくり罠
  2. 箱罠(はこわな)
  3. 箱落とし(はこおとし)
  4. 囲い罠(かこいわな)

ご存知の方もいると思いますが、山の中には、獣道(けものみち)という野生動物が通る道があります。

その獣道などに罠を仕掛けて獲物を捕獲するというのが罠猟におけるメジャーなテクニック。

凄腕罠猟師さんは

『野生動物は自分が通る獣道をいつも同じ歩幅で同じ場所を通っている』と自負しています!(諸説あり+実績もあり)

それぞれの罠と使用する道具(アイテム)を紹介していきますね。

①くくり罠

くくり罠の一部である木枠やプラスチック枠のサイズに合わせて穴を掘ります。

そこにバネなどでテンションを掛けたワイヤーロープで作られた輪を設置して、野生動物の足などをくくって捕獲する罠です。

地元の罠猟師さん達は、この猟の方法を行っている方が一番多いです。

私もこのくくり罠を使って猟師初シーズンで、ニホンジカを3頭、タヌキ3匹、テン2匹を捕獲できました。

②箱罠(はこわな)

箱の中に野生動物が入り込んで仕掛けておいたエサを加えて引っ張ることで、出入り口の蓋が締まる仕掛けになった罠です。

イタチやタヌキなどの小動物を捕獲するような小さな箱罠

イノシシやクマなどを捕獲する大きな箱罠

③箱落とし(はこおとし)

箱の中に野生動物が入り込むと、重りを載せた天井などが落下させ捕獲する罠です。

(画像:狩猟読本)

④囲い罠(かこいわな)

箱罠に似た罠の構造になっていますが、囲い罠の特徴は天井部分がないのが特徴です。

(画像:狩猟読本)

くくり罠猟で絶対必要な道具(アイテム)10選と解説

実際に罠猟をするまで、罠猟の免許と罠さえあれば猟ができると思い込んでいました。

今考えれば何をするにも主なものと、周辺機材的なものは必要になりますよね…

私のようにならないためにくくり罠以外で絶対に必要な道具を選抜してみました。

※ここではくくり罠自体は持っていると仮定しています。

  1. スコップor草削り
  2. 剪定ばさみ
  3. ペンチ
  4. 鳶口(とびぐち)
  5. 腰ビクorリュックサック
  6. 目印テープ
  7. 針金
  8. 一輪車
  9. 手袋
  10. ナイフ

①スコップor草削り

くくり罠では地面に穴を掘って罠を仕掛ける必要があります。

柔らかい地面なら手で掘ることができるのですが、石があったり木の根っこがあってなかなか難しい。

また怪我をする恐れがあるので、スコップや草削りなどのしゃがんで使える道具は必要なのです。

②剪定ばさみ

これは地面を掘っていると必ずと言っていい程、木や草などの根っこがあります。

手で引きちぎればいいやと思い、気合を入れて力いっぱい根っこを引っ張って作業をしていました。

しかし、先輩罠猟師さんの園芸用のハサミを借りてみたところビックリでした。

やはり専用の道具ってすごいです。作業がとっても楽になり、今まで無駄な労力を使っていたんだということがわかりました。

③ペンチ

くくり罠は、穴を掘って野生動物の足などをくくるワイヤーを設置します。

その反対側を捕獲した獲物が逃げないように近くにある太めの木などに固定します。

ワイヤーの途中にネジ部分があるのですが、そこをペンチでしっかり締め上げておくことで、野生動物が逃げようと色んな動きをしても、緩まないようにしておくことができるので安心です。

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ガーデニングのキッドが罠猟と相性抜群で使いやすいですよ

④鳶口(とびぐち)

少し残酷な話になるのですが、野生動物のイノシシや二ホンジカが罠に掛かった後、その命を絶つ必要があります。

その行為を『止め刺し』といいます。

罠に掛かっても生きているので野生動物は動き回っています。

というか逃げようとしているので、めちゃめちゃ動き回っています。

そんな時に止め刺しをしようと近づけば、ご想像の通り更に動きを増します。若しくは攻撃に転じてくることもあります。

相手(野生動物)は命がけですから。

そのため、猟銃は使わないという猟師さんは『鳶口』の尖っていない方で、イノシシや二ホンジカの頭を一発ポカーンと叩き、気絶したところでナイフを使って心臓を刺して、止め刺しを行います。

錯誤捕獲したカモシカ(この後、優しく放獣しました。)

(画像:ub-craft)

また、時として天然記念物のカモシカが掛かってしまうこともあるのです。

もちろん、捕獲してはいけない動物(非狩猟鳥獣)なので、優しく放獣(ほうじゅう)といって逃がしてあげなければならないのです。

その時に、くくり罠の一部ネジを緩めて、ワイヤーを外す時に鳶口の尖った方が大活躍します。

棒が長いので少し離れた位置からワイヤーを緩められるため安心です。

⑤腰ビクorリュックサック

自分自身で心掛けていることは1行為1片付けです(笑)

忘れっぽい私には実はこれが一番大事かもと思っていつも使っています。

くくり罠猟はここで紹介している道具など、細かいものが意外と多いのです。

それを全部手で持っていくのは結構大変。そして何より山の中でどこに置いたかわからなくなると探すのが本当に大変なんですね。

そのため、腰ビクやリュックサックに入れておけばその心配はかなり少なくなると思います。

⑥針金

罠猟では罠を設置した所ごとに、設置者の名前や電話番号、狩猟登録番号などが記載されたプレートを木などに貼っておかなければならないという法律があります。

そのプレートを木などへ貼る時に針金で固定すれば、木などを傷つけることがないので重宝しています。

⑦目印テープ

目印テープは法的に使用しなさいという規定はありません。

しかし、私の地域で罠猟をしている猟師さんの多くは目印テープを使っています。

これは人に対して、くくり罠がここにありますよということを知らせています。

猟師自身が設置した罠の場所を見落とさないことと、何より一般の方が仕掛けたくくり罠を踏んだりして怪我をしないように配慮するために使用しています。

⑧手袋

自分自身も怪我をしないことってとても大切なことだと思います。

そして清潔に作業する時も手袋って必要です。

⑴土をいじる作業の時

⑵精肉作業の時

猟をしている目的に『肉を食べたい』がある方も多いですよね。

私もその一人です。

ただ、食材として口に入るものは清潔に扱う必要があります。

なので、使い捨てのビニール手袋は重宝します。

⑨一輪車

イノシシやシカは思っている以上に重いんです…

そして、くくり罠などの罠は多くの場合、山の中に設置します。

一輪車はくくり罠に掛かかったイノシシやシカなどを、山奥などから車や解体場所まで運ぶ時にとても重宝します。

一緒に運んでくれる仲間がいると労力が全然違うので、私や周囲の猟師さんたちはお互いに手伝ったり手伝ってもらったりして、とても良い関係を築けています。

⑩ナイフ

止め刺しや解体に使います。

ナイフは本当に沢山の種類があり、強者は自作する方もいるような奥深い世界です。

そのため、こだわりの方法や人によって使い方も違うということもあります。

止め刺し用

ハンティングナイフ

イノシシやシカの場合

最低でも12cm(3寸)程、刃の長さが必要です。

解体用

皮剥ぎに使うスキナーナイフ

細かい作業にケーパーナイフ

筋をキレイに切り取るブッチャーナイフ

※注意

銃刀法に触れる部分も多いので、十分に注意して所持や使用をする必要がありますね。

番外編:持ってて良かったアイテム5選

①やっぱり仲間って大事(アイテムではありませんが)

仲間と言ったら少しおこがましいかもしれないですが、先輩猟師さんや地元の方々の存在って大きいと思います。

先輩猟師さん達からは猟の方法は元より、人生とは何ぞや、生きるために必要なことなどなど色んなことを教えてもらっています。

また、自分一人では運べないような大きなニホンジカが罠に掛かった時も、自分の作業の手を止めて『今から行くわ!』と助けに来てもらったこともあり、本当に感謝しています。

地元の方々も、あそこでイノシシやニホンジカの姿が見えたよとか、獣害といって野菜などが食べられたなどの情報をくれます。

私が猟をしているのを知ると、『いつもご苦労様、ありがとうね』などという言葉や、一生懸命育てた野菜をくれます。こちらについても感謝感謝です。

もっと腕を磨いて獣害を減らすぞー‼

②ジムニーor軽トラ

山の中に行ったり、獲物を運ぶのに重宝しています。

狩猟をするなら持っていて損はない車種だと実感しています。

ただ、ジムニーについては機動力抜群なのですが、大きなイノシシやニホンジカを運ぶのは結構大変です。

田舎のベンツとも称される軽トラはやはり最強なのかもしれません。(中古も高い訳だ)

 

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③第1種銃猟免許と猟銃

私は罠猟免許と第一種銃猟免許のダブル取得をして猟をしています。

やはり、止め刺しのことを考えると猟銃があると便利であることは間違いありません。

【猟銃の基礎知識】3種類のタイプから自分に合った猟銃を見つけてみよう

(画像: ub-craft)

【免許】狩猟をするなら『猟銃』と『わな猟』2種類の同時取得をおすすめします

(画像:狩猟読本)

④トレイルカメラ

防水で獲物を感知して撮影をしてくれるので省エネで効率的です。

罠猟の見回りに行くと多くの場合、獲物が掛かっていないことはザラにあります。

足跡も見つけられないとなんだが萎えるなぁとモチベーションも下がってしまいますよね。

そんな時にはトレイルカメラの出番です!

見回りの時に何も変化がないようでも、実は近くを野生動物が通過していた様子が映っているとめちゃめちゃテンションが上がります。

そして、次の戦略へと繋がっていくので獲物を捕る確率も上がるという良きスパイラルになること間違いなしです。

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⑤感謝の気持ち

私は、くくり罠でイノシシやニホンジカを狙っています。

その目的は『肉を食べるため』と『獣害を減らすため』です。

でも、狩猟という行為は、動物の命を奪うことと背中合わせであるということ。

私は狩猟をするまで、『いただきます』の意味を深く考えたことがありませんでした。

スーパーでタッパーに入って売られている肉や魚。

知らず気付かず考えずに、動物の命を絶って食材にする役割を自分の知らない誰かに預けて生きてきました。

狩猟をして、自ら動物の命を奪い、精肉をし食べたことを通じて、感謝の気持ちを持つことができました。

これはとても大切で、これからも忘れないようにし続けようと思っていることです。

 

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おすすめの本

近くに罠猟師さんがいなかったり、初心者の方へ向けた本も発売されています。

図解で分かりやすく、罠の作り方も載っているのでおすすめです。

新人ハンターの罠猟奮闘記や、罠猟の超基本や沢山のノウハウが掲載されていて良きですよ。

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