自然と共に生きていく松茸で副業をしたいんだけもリスクってあるよね？
松茸山を買いたいんだけど損をしないかな？
副業に松茸の出荷を考えているんだけど儲かるの？
こういった悩みにお答えします。
この記事でわかること
- 2021年の松茸山で売り上げた収益
- 松茸の主な販売先
- 松茸山の落札代金と詳細について
- 松茸山を手にするリスク
記事の信頼性
この記事の筆者は、松茸採歴30年。地元の農協や、県内外の料亭などへ松茸を出荷する松茸兼業農家をしています。新たに松茸山を落札しているので、記事の信頼性の担保になるのではないでしょうか。
ub-craft
筆者のプロフィール
- ub-craft
- 主な仕事：医療従事者
- 松茸採り歴30年
- 松茸山所有の松茸兼業農家
- 住まい：長野県のド田舎で古民家暮らし
松茸を売ればすごく儲かるんじゃないか。
松茸を売って一儲けしたい。
そう考える方も少なくないのではないでしょうか。
はっきり言って松茸山は『博打(ばくち)』です。
不作で松茸が採れなければかなりの痛手。
その反面、豊作になんてなったものなら、なかなかの収入が期待できますよ。
このあと詳しくお伝えしていきますが、筆者は先代からある松茸山に加えて、2020年から新規入札で松茸山を落札(追加)しました。
新しく落札した松茸山の収益などに的を絞り、この記事で紹介していきたいと思います。
それでは前置きはこの辺にして記事を進めていきますね。
目次
【松茸で副業】2021年の松茸山で売り上げた収益：約70万円
(2021年の松茸売り上げ一部/ヤフオク：ub-craft)
まずは結論からお伝えしますね。
2021年の松茸山で売り上げた収益は約70万円でした。
「えー、たった70万円なのー。」
「松茸って考えてみればただのキノコだよね？それで70万円ってヤバくない？」
などなど色んなご意見があると思います。
この収益は9月中旬〜10月中旬の約1か月で出した結果なんですよ。
この後、どのようにその70万円を売り上げたのかなどについて紹介していきますね。
松茸を副業にするときの主な販売先
筆者の主な販売先は以下の4つです。
- ヤフオク
- 個人のお得意様
- 老舗料亭
- 農協や道の駅
まずは松茸をどこに売ったの？というところからお伝えしていきますね。
2021年は流行り病の関係で、飲食店の売り上げが落ちたため『ヤフオク』と『個人のお得意様』が主な販売先になりました。
通常であれば、京都や東京の老舗料亭を中心に出荷をするのですが、なかなか厳しい状況でしたね。
時代は変化していきますので柔軟に対応していければ収益については上げていくことができると思います。
今までは日本だけが松茸を良く食べる文化でしたが、近年では中国の富裕層の間でも松茸の人気が出てきているのでそちらも視野に入れると良いかもしれませんね。
松茸山の落札代金と詳細について
(一級品の松茸：ub-craft)
松茸山ってどのくらいの価格なの？
次に、松茸山の落札代金について紹介していきますね。
適当に山に入れば松茸が生えている。
そんな幸せな世界があれば筆者も飛び込みたい。
でも、そんな上手くはいかないので、本当に松茸で一旗揚げたいなら、松茸山を落札する必要があります。
「松茸山ってめちゃくちゃ高いんでしょ？」
そう思われる方も多いのでないですよね。
結論から言うと、『その山によって価格が全然違う』です。
「どういうことよ！」
もう少し掘り下げていこうと思います。
ベンツ ＞ 軽自動車
当たり前ですが、軽自動車と高級外車では同じ車でも値段ってだいぶ違いますよね。
松茸山も同じで、たくさん松茸が採れる山はすごく高値が付きます。
逆に、あまり採れなかったり、小さい山だと値段が安くなることが多いんですね。
つまり、1シーズン300万円する松茸山もあれば、10万円程度で落札できる松茸山もあるという訳なんです。
松茸が採れる時期(シーズン)とは？
(画像：いらすとや)
ご存知の方も多いかもしれませんが、松茸が採れる時期(シーズン)は、9月中旬〜10月中旬ころです。
地域によって若干の違いがありますが、基本的には秋の約1か月が収穫時期となりますね。
つまり、松茸で収益を上げるには『その1か月が勝負』になる訳です。
筆者の落札した松茸山は1シーズン11万円
(お金：ub-craft)
筆者の落札した松茸山は1シーズンで11万円でした。
「おっ、けっこう安いじゃん」
そう思いますよね。
確かに他の松茸山と比べたら安く落札できました。
しかも筆者が落札した松茸山は3番人気の山。
正直、こんなに安く落札できると思っていなかったので本当にラッキーでした。
ただ、1シーズン目は大赤字…
最後の松茸山を手にするリスクのところで詳しく事例紹介をしますね。
松茸山は3年1期の契約が多い
(画像：いらすとや)
筆者の落札した松茸山は1シーズンで11万円だったとお伝えしました。
「そのくらいで松茸山が落札できるなら買ってみようかな」
ちょっとお待ちください。
ここでのポイントは『1シーズン』というところにあるんですね。
松茸山は『3年1期』で契約する場合が多いです。
他の地域でも差はありますが、複数年契約という場合が多いようですよ。
お分かりの方もいると思いますが、1シーズンだけやって辞めてしまうということは基本的にはできないんですね。
最悪の場合、違約金を取られてしまうなんてこともあったりなかったり。
・契約では33万円/3年1期
1シーズン11万円×3年＝33万円が松茸山に必要な金額なんですね。
【松茸で副業】松茸山を手にするリスク
(ショック：ub-craft)
松茸山を手にするリスク
- 松茸の大不作
- 松茸泥棒
- 人間関係
最後に松茸山を手にするリスクを紹介したいと思います。
松茸で副業のリスク①松茸の大不作
(不作でもなんとか採れた松茸：ub-craft)
松茸の大不作は松茸山を手にするリスクで最も恐怖な出来事です。
そもそも松茸が採れなければ売ることができないですよね。
売り上げがないのに松茸山の落札代金は払わなければならないんです。
実際、長野県は2019年・2020年と不作に見舞われてしまい、本当に切ない思いをしました。
しかし2021年は豊作でかなりの収益を出せたので不作の赤字を取り戻すことができたので良かったです。
地元の松茸採りが上手い方いわく、『2021年は豊作だったけど大豊作はもっとすごいぞ！』とのこと。
博打的要素も強いですが、こういうのって楽しいですよね。
松茸で副業のリスク②松茸泥棒
松茸泥棒は最低です。
しかし、松茸泥棒がいるのは本当なんですね。
松茸は高値で売れるので泥棒をしようと考える人がいてもおかしくありません。
実際に被害にあったこともありますし、松茸山を所有している知人や友人からもよく聞く話ですね。
多くの松茸山を持っている人はトレイルカメラを仕掛けたり、看板で警告しています。
トレイルカメラのお陰でだいぶ被害は少なくなりましたが、それでも松茸泥棒はいなくなりませんね。
本当に松茸泥棒は最低だと思います。
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防犯対策にはトレイルカメラが超有効。松茸や果実、野菜・家畜などを泥棒から守るのにおすすめです。
松茸で副業のリスク③人間関係
(画像：いらすとや)
人間関係はどこにでもあること。
松茸山を取り巻く人間関係もなかなか大変です。
松茸山を持っている(落札する)と、地域の人達はだれがどこの山を買ったのか間もなく知れ渡ります。
田舎ならではなのかもしれませんが、そういったネットワークはすごいです。
「お前の山は松茸採れるか？」
なんてサラッと聞いてきたかと思えば、尾ひれが付いて話が広まっていくなんてことも。
いつも世話をしてやっているのに松茸が届かない。
金儲けばかりしている。
なんて陰口を言われてしまい人間不信になる方もいますね。
上手に立ち回って人間関係を維持していくのも必要かもしれません。
まとめ
松茸山の収益について記事を書き進めてきました。
松茸山を落札するのは少しハードルが高いかもしれません。
しかし松茸の販売をしてみるとなかなかの副業になりえると思います。
この記事を通じて松茸の副業を始めてみようと思うきっかけになれたら幸いです。
それではまた。
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