テンカラ釣りのアタリや合わせ、テクニックについて知りたい方へ
大自然の中で釣りあげた最初の1匹、思い出に残るファーストフィッシュは釣れましたか?
少しは釣れるようになってきても思うように釣果が伸びないと感じるときってありますよね。
テンカラ釣りは、シンプルですが突き詰めていくととても奥が深い釣りです。
本記事では、【テンカラ】4つのアタリを釣果に繋ぐ!合わせやテクニックを公開‼と題して下記の内容を解説していきます。
この記事を通じて、読者さんが最高の1匹と出会い、多く釣果や思い出を作ることができるよう祈りつつ書き進めていこうと思います。
それでは始めていきますね。
記事の信頼性
この記事の筆者は、テンカラ釣り歴25年。地元の漁業組合に所属しています。イワナやアマゴ(ヤマメの親戚)を、年間で約200~300匹ほど釣っているので、記事の信頼性の担保になると思います。
ub-craft
筆者のプロフィール
- ub-craft
- テンカラ歴25年
- 所属:地元の漁業組合所属
- 住まい:長野県のド田舎で古民家暮らし
☟アマゴが昆虫を捕食する決定的瞬間‼
【テンカラ】4つのアタリを釣果に繋ぐ!合わせやテクニックを公開‼
テンカラ釣りのアタリと合わせ
毛鉤を流している
(毛鉤を流す筆者:ub-craft)
アタリがあった瞬間に竿を上げて合わせる
(キレイなイワナへ良い感じに合わせを入れた筆者:ub-craft)
テンカラで渓流魚のイワナやヤマメを釣り上げるには
魚が毛鉤に食らいつく「アタリ」の瞬間に竿を立てて「合わせ」を入れるという動作が必要です。
この動作により、毛鉤の針先を魚の口に引っ掛けてフッキングをさせるのです。
- 「アタリ」=「食らいつく瞬間」
- 「合わせ」=「竿を立てる」
☝この動作ができれば魚を釣り上げることができるのです。
逆を返すと、アタリのタイミングで合わせを入れることができないと、魚は釣れないということになります。
この後に解説する「1・2・3」の法則で詳しくお伝えしますが
魚を釣るための合わせはアタリに対して「意識的」でも「無意識」でも、どちらでもよいのです。
つまり(`・ω・´)ゞ
魚が毛鉤に食らいついている瞬間に合わせが入れば必ず釣れるのです。
ヤマメ・ニジマス・イワナの反応速度
渓流魚は、フィッシャーマンが放った毛鉤を、羽虫や昆虫と見間違えて食らいつきます。
これが「アタリ」という状況です。
反応速度とは(>_<)
食らいついた毛鉤が本物のエサではないと判断した瞬間に吐き出す習性があります。
この習性を反応速度として解説していこうと思います。
実は渓流魚と一括りにしても、ヤマメ・ニジマス・イワナではそれぞれ反応速度が違うといわれています。
すなわち、同じ渓流魚でも種類によって釣りやすさが変わるということになるのです。
その反応速度の順番に渓流魚を並べてみました。
イワナ>ニジマス>ヤマメ
☝このような順に釣りやすくなっていきます。
実は、釣るのが難しそうなイワナが最も釣りやすいんです。
イワナはとっても口が大きい魚です。
そのため、捕食の瞬間にエサ(毛鉤)をガッツリ飲み込む習性があるため、とても釣りやすいんですよ。
渓流で一番釣りやすい魚は?
イワナです🎣
(筆者が釣った42cmの大岩魚:ub-craft)
この順番を反応速度で示すと
- ヤマメ=0.2秒
- ニジマス=0.3秒
- イワナ=0.4秒
※反応速度
→毛鉤が本物のエサではないと判断した瞬間に吐き出す習性
どうでしょうか?
例えとしていうと
- まばたきの速度が約0.1~0.15秒/1回です。
- まばたきを素早く連続でパチパチと行った速度が☞だいたい渓流魚の毛鉤に対する反応速度とイメージしてもらえばよいと思います。
テンカラ釣りにおける4つのアタリを解説
次に毛鉤に対する渓流魚の主な4つのアタリ①~④について解説していこうと思います。
テンカラ釣りの4つのアタリ
- 水面から飛び上がる
- 水面の変化
- 水中の変化
- ハリスの変化
①水面から飛び上がる
→ドライタイプの毛鉤
川をみていると魚がバシャバシャと飛び上がっている場面を見たことがあるでしょうか?
このことを「ライズ」ともいいます。
これは、魚が水面に浮かんで流れてくる羽虫や昆虫を飛び上がって食らいついて捕食している状況なのです。
この状況は、活性が高い時が多いです。
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②水面の変化
→ドライタイプ・ウェットタイプの毛鉤
毛鉤がある位置の水面が盛り上がるような変化があります。
これは、魚が水面から体を出さずに、水面下ギリギリの所で毛鉤に食らいついている状況です。
活性でいうと中~中の上の時が多いです。
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③水中の変化
→ウェットタイプの毛鉤
毛鉤が流れる辺りの水中がキラッと光る変化があります。
これは水中で魚が毛鉤に食らいついた瞬間です。
魚の多くは背中の部分が保護色になっています。
渓流魚では背中の部分は黒っぽい色です。
しかし側面は銀色をしているんですね。
この銀色の部分が、毛鉤に食らいついた瞬間にキラッとした光る変化となって見えてくるのです。
活性でいうと弱~中といった時が多いです。
④ハリスの変化
→ウェットタイプの毛鉤
この変化は、流れに同調していたハリスがすっと止まる・流れと違った方向に動くなどがあげられます。
これは、水中にある毛鉤を魚が咥えることによりハリスが止まった。
また、食らいついて違う方向に運んでいったということ状況です。
しかし、このハリスの変化は①~③のような魚からの反応は見えません
ハリスの変化だけで魚の反応を捉えるのです。
ただ、この変化が分かれば初心者の域を超えています。
むしろ上級者でも難しいと思います。
つまり、一番わかりにくい反応なのです。
しかし、この反応を拾うことができれば釣果は確実に増えるといっても過言でないと思います。
活性では弱の時が多いです。
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極秘!困った時の4大テクニックを公開します‼
困った時の4大テクニック
- 「1・2・3」の法則
- 高めに投げてフワッと落とす
- 巻き込みグルグル作戦
- スッと引っ張りナチュラルに流す
①「1・2・3」の法則
初心者の方がまず覚えておくと釣果が上がる法則ですよ。
これは読んで字のごとく「1・2・3」と数えながらタイミングを取っていく方法です。
毛鉤をポイントに落とした時から「1・2・3」と数え、「3」のタイミングで竿を立てて毛鉤を水面から拾い上げます。
そしてまたポイントへ毛鉤を落とし「1・2・3」。
この繰り返しです。
数を数えている途中、例えば「2」のタイミングで魚からのアタリがあれば、竿を立てて合わせを入れればよいです。
ただ、これができれば話は簡単なのですが、慣れないうちはなかなか思うようにいかないことが多いと思います。
勘がよい方なら気付いたかもしれませんが、上記で「3」のタイミングで竿を立てて毛鉤を水面から拾い上げると述べています。
これが結果的に「合わせ」と同じ効果になるのです。
言わば釣れちゃったという状況です。
合わせはアタリに対して「意識的」でも「無意識」でもいいのです。
ここから経験を積むことで、意識的に合わせが入れられるようになっていくので安心してください。
② 高めに投げてフワッと落とす
(フワッとポトン:イワナちゃんねる)
渓流魚は水中から水面側といった上方向を意識して泳いでいることが多いように思います。
そのため流れてくる羽虫や昆虫に気付き食らいつくことができます。
テンカラ釣りをしていくうちに経験することがあると思いますが、魚がいるのに自身が放った毛鉤に対して無反応という場面も多々あります。
また、ここなら絶対アタリがあってもおかしくないという好ポイントもわかってくると思います。
なぜそんな好ポイントでもアタリがない??
考えられることは
・警戒心が強い
・活性が低い
・捕食しているエサと毛鉤が似ていないなど
このような場面では、
高めに投げてフワッと落とす方法が効果的です。
魚は上方向を意識していると述べていますが、これは水面に限った話ではありません。
空中から落ちてくるものや外の景色にも敏感に反応するのです。
一般的に毛鉤をポイントへ入れるときは、だいたい15~30度くらいの角度で投入します。
しかし、この方法はポイントに対してほぼ90度で落とすのです。
すなわち真上からポトンと毛鉤を落とすイメージです。
これにより、空中を飛んでいた虫が水面に落ちて流れていくという場面を演出できるのです。
この方法を行うことで、活性を上げ警戒心の強い魚を引き出すことができるのです。
これでダメなら毛鉤チェンジもよい手です。
③ 巻き込みグルグル作戦
(巻き込みグルグル作戦:イワナちゃんねる)
これは水の流れが反転している場所で使えます。
川の流れは上から下に流れますが、そこに大きな石があると、石の左右に巻き込みという反転した流れが起きます。
そこに毛鉤を落とし、グルグルと巻き込みの流れに任せて入れていると釣れることが多々あります。
長い間、その流れに毛鉤を入れていると、魚に毛鉤だとバレてしまうので、5~10秒毎に毛鉤を持ち上げて、再度投入するといった方法がよいのではないかと思います。
イワナは石のすぐ近くで釣れることが多いので、この作戦はイワナを釣りたい場合にはもってこいの方法だと思います。
④スッと引っ張りナチュラルに流す
(スッと引っ張りナチュラルに:イワナちゃんねる)
これは川を横からみた状況(クロスストリーム・キャスト)で行います。
魚のいそうなポイントより少し下方へ毛鉤を投入し、水面から毛鉤が離れないようにして、上流にスッと50~100cm程、引っ張り毛鉤を動かします。
その後は毛鉤を川の流れとともに流し、最初に毛鉤を投入した場所より100cm程下流まで流すという方法です。
渓流魚は上方向に意識があり、早く動くものにも反応しやすいです。
また、上記のスッと引っ張るというのは、卓球の一投目のサービス(サーブ)くらいの速さでよいかと思います。
これにより、魚の頭の上を毛鉤が通過し、魚は毛鉤を意識します。
その後、上流から毛鉤が流れてきたとしたら…。
ub-craft
まとめ
【テンカラ】4つのアタリを釣果に繋ぐ!合わせやテクニックを公開‼と題して記事を書き進めてきました。
テンカラで釣果(釣れる数)が多い上手な方々は、テクニックの引き出しをたくさん持っています。
この記事を読んで下さった読者さんの引き出しに、今回紹介したテクニックを入れておいて頂ければ幸いです。
50年後も色褪せない最高の1匹と出逢えますように。
それではまた。
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