「狩猟で使うナイフが欲しい!」
「モーラナイフってどれがいいの?」
悩んでいる人
こういったお悩みを解決します。
この記事でわかること
- 狩猟でモーラナイフが選ばれる3つの理由とは?
- モーラナイフは錆びる⁈種類と特徴について
- シーン別|狩猟で使えるおすすめモーラナイフの選び方
- 獲物の解体でモーラナイフの力を発揮する方法&道具を紹介
記事の信頼性
ub-craft
筆者のプロフィール
- ub-craft:ブログ管理人
- 保有免許:第1種銃猟、わな猟免許
- 所属:猟友会、有害鳥獣駆除隊
- 所持モーラナイフ:コンパニオン、オールラウンド
この記事を書いている筆者は猟友会に所属。先輩猟師さんたちと一緒に有害鳥獣駆除隊で活動をしています。獲物を捕らえるとモーラナイフのオールラウンドで止めさしをし、コンパニオンを使って解体をしています。
狩猟でモーラナイフを使用している経験を踏まえた記事を解説しました。
\サクッと狩猟おすすめモーラを知りたい方へ/
目次
ハンターがおすすめするモーラナイフとは?
モーラナイフは国王認定のスエーデン老舗ブランド
(UIPより出典)
モーラナイフは、創業130年を誇るスエーデンを代表するナイフブランド。
スエーデン国王からも高い評価を受け、国を代表する企業のみに与えられるブランド認定も受けています。
どのモデルもスエーデン鋼により切れ味鋭い刃と握りやすいグリップ、ファクトリー生産による高品質なラインナップを表現しています。
ハンターおすすめ!狩猟でモーラナイフが選ばれる3つの理由とは?
狩猟でモーラナイフが選ばれる理由 ①極上の切れ味!解体がスムーズ
(モーラナイフで解体したイノシシで角煮を作ったよ:ub-craft)
モーラナイフは切れ味がとても良く、獲物の解体がスムーズにできます。
高品質なスエーデン鋼を使用しているモーラナイフは切れ味が抜群。
刃こぼれをしにくく、メンテナンスも楽ちんです。
『切れない刃物ほど危ないものはない』
これは狩猟を教えてくださっている師匠の言葉です。
切れるナイフは余計な力がいらず安全なんですよ。
狩猟をして疲れきった身体には正直シンドイ解体作業。
モーラナイフならスムーズに解体ができるため重宝しますよ。
狩猟でモーラナイフが選ばれる理由 ②コスパ抜群!丈夫だからガシガシ使える
(丈夫なモーラナイフは抜群の信頼性:ub-craft)
モーラナイフはコスパ抜群で丈夫です。
2,000円台から購入できるリーズナブルさではありますが、造りは頑丈でハードな使い方にも答えてくれる信頼性があります。
なぜこれほどのコストパフォーマンスを実現できているかというと、工業製品として量産することで価格を抑えているためです。
「安かろう悪かろうなんじゃないの?」
高価なナイフとの違いは、職人が手作りしていた部分か、機械的に量産したかだけ。
ナイフ自体の切れ味や耐久性などは、高価なナイフに負けることはありませんよ。
狩猟でモーラナイフが選ばれる理由 ③多彩なモデルで選択肢がある
(筆者愛用のコンパニオンとオールラウンド:ub-craft)
モーラナイフは多くのモデルがあり選択肢が豊富。
様々なシーンで使えるモーラナイフは、猟師だけでなくアウトドアを楽しむ人たちにも人気があります。
ハンターがおすすめするモーラナイフの選び方|種類と特徴
モーラナイフの選び方 種類と特徴
(持ちやすいラバー素材のコンパニオン:ub-craft)
モーラナイフの種類と特徴
- 材質:カーボンスチール、ステンレススチール
- 刃厚:2.0mm、2.5mm、3.2mm
- 刃長:59mm、104mm、109mm
- グリップ素材:ラバー、プラスチック、木材
モーラナイフの選び方①材質:『カーボン』『ステンレス』2パターン
モーラナイフの材質は、カーボンスチールとステンレススチールの2パターンがあります。
カーボンスチールの特徴は、硬く粘りがある切れ味。錆びやすいのがデメリット。
ステンレススチールの特徴は、錆びにくくメンテナスが楽。少し高価なのがデメリット。
モーラナイフの選び方②刃厚:『2.0mm』『2.5mm』『3.2mm』
2.0mm:ライトデューティー
2.5mm:スタンダード
3.2mm:ヘビーデューティー
刃厚は、薄ければ細かい作業がしやすく、厚さが増すほどナイフが丈夫だといえます。
モーラナイフの選び方③刃長:『59mm』『104mm』『109mm』
刃長は短いほど細かい作業に向き、長いモデルはバトニング(薪割り)など力強い作業を行うことができます。
モーラナイフの選び方④グリップ素材:『ラバー』『プラスチック』『木材』
使用する人の好みにより、様々なグリップの中からお好きなタイプを選ぶことができるのは嬉しいですよね。
モーラナイフの主なラインナップ(アウトドアシリーズ)
コンパニオン(Companion)
コンパニオンは、入門モデルとして高品質なナイフとして世界中で愛されています。
豊富なカラーラインナップやスペックがあるため、ご自身のお好きなモデルを選び楽しむことができますよ。
コンパニオンのスペック
- 全長:214〜219mm
- 刃長:104mm
- 刃厚:2.0mm、2.5mm 、3.2mm
- 材質:ステンレス(カーボン)
- 着火:×(〇)
ガーバーグ(Garberg)
ガーバーグは過酷な状況下でも耐えられる屈強なデザイン。
モーラナイフ初、唯一のフルタングナイフ(持ち手の部分まで金属が入っている)です。
このためハードな使用方法でも耐えることができるんですよ。
ガーバーグのスペック
- 全長:229mm
- 刃長:109mm
- 刃厚:3.2mm
- 材質:カーボン/ステンレス
- 着火:〇
ブッシュクラフト(Bushcraft)
ブッシュクラフトはモーラナイフの中でもパワーモデルに位置しています。
刃厚3.2mmと厚めのモデルで、バトニング(薪割り)も難なくできるパワフルさは、狩猟の解体時などに大活躍してくれますよ。
ブッシュクラフトのスペック
- 全長:232mm
- 刃長:109mm
- 刃厚:3.2mm
- 材質:カーボン/ステンレス
- 着火:〇
カンスボル(Kansbol)
カンスボルは軽くて丈夫。
ナイフとしての使い勝手やバランスが良いです。
カンスボルの特徴は、刃元は厚く、刃先にかけて薄くなっているのでバトニング(薪割り)だけでなく、刃先で食材を切ったり細かい作業にも向いています。
ハンティングナイフとして、獲物の皮はぎとしても活躍してくれますよ。
カンスボルのスペック
- 全長:226mm
- 刃長:109mm
- 刃厚:2.5mm
- 材質:ステンレス
- 着火:〇
エルドリス(Eldris)
エルドリスは手の中に納まるほどのコンパクトなナイフ。
しかし、そのコンパクトな外見とは裏腹に、刃元ではバトニング(薪割り)ができたり、刃先に向かって薄くグラインドされているので、食材を切ることもできます。
キャンプだけでなく登山などのアクティビティやご家庭でも活躍してくれますよ。
エルドリスのスペック
- 全長:143mm
- 刃長:59mm
- 刃厚:2.0mm
- 材質:カーボン/ステンレス
- 着火:〇
シーン別|狩猟で使えるおすすめモーラナイフの選び方
【狩猟】止めさしならモーラナイフ『ブッシュクラフト』がおすすめ
(モーラナイフで止めさしをしたイノシシ:ub-craft)
獲物の止めさしには、モーラナイフで全長の長く、パワーモデルの『ブッシュクラフト』がおすすめです。
「止めさしってなんのこと⁉︎」
『止めさし』とは、獲物の動脈や心臓を切り、放血(ほうけつ)をすることをいいます。
罠(わな)や猟銃で仕留めたばかりのイノシシやシカの心臓は、まだ動いており身体中に血液を送っています。
止めさしをすると、身体中から血液を抜くことができ『血生臭さ』や『野性味』を軽減。
美味しいジビエ肉にしてくれるんですよ。
刃長の長いブッシュクラフトなら、確実に動脈や心臓をとらえることができ、止めさしが容易にできます。
【狩猟】獲物の解体ならモーラナイフ『ガーバーグ』がおすすめ
(Instagram:inoshika_chouさんより引用)
獲物の解体には酷な状況下でも耐えられる『ガーバーグ』がおすすめ。
イノシシやシカの骨や軟骨は、とても硬いため貧弱なナイフでは太刀打ちできない状況もあります。
ガーバーグはフルタングナイフ(持ち手の部分まで金属が入っている)のため、ハードな作業も物ともしません。
解体時にこそガーバーグの本領が発揮されること間違いありません。
【狩猟】皮はがしならモーラナイフ『カンスボル』がおすすめ
(皮はがしバッチリのイノシシ肉の塊:ub-craft)
皮はがしには、刃元は厚く、刃先にかけて薄くなっている『カンスボル』がおすすめ。
細かい作業が得意なカンスボルは、軽くて丈夫というメリットもありますよ。
「皮に脂身を残すなっ‼」
イノシシの最も美味しいといわれている脂身。
イノシシの解体時に、先輩猟師さんからこんな愛情にも似た喝ッ‼が飛んできた方も少なくないハズ。
細かい作業がカンスボルなら脂身を残すことなく、美しいお肉に切り分けることができますよ。
【狩猟】オールラウンドに使うならモーラナイフ『コンパニオン』がおすすめ
(でっけぇ狩猟の師匠の背中:ub-craft)
狩猟でオールラウンドに使うなら、モーラナイフの中で最も多いスペックの『コンパニオン』がおすすめです。
止めさし・解体・精肉などなど、狩猟ではナイフを使用するシーンが多くあります。
オールラウンドに使用できるコンパニオンを1本持っていれば基本的な作業はこなすことができてしまいますよ。
また山の中でナイフをなくしてしまった…
なんて悲しい状況も少なくありませんが、2,000円台から購入できるコンパニオンなら、諦めがつくといった大らかな気持ちにさせてくれる時もあるかもしれませんね。
筆者が知る限り、猟師が持つモーラナイフの中で、コンパニオンを相棒にしている人が1番多いですよ。
【狩猟】獲物の解体でモーラナイフが本領発揮する方法&道具を紹介
【狩猟】解体時モーラナイフが本領発揮する方法&道具 ①脂身をお湯で洗い流す
解体時、モーラナイフが切れなくなる理由は 獲物の脂身です。
ナイフに脂身が付くと、どんなナイフでもきれなくなってしまうんですね。
そのため解体場ではお湯を沸かしておき、ナイフの切れ味が悪くなったらお湯に入れる作業を行うと、すぐに切れがよくなります。
また、煮沸消毒の効果もあるため衛生的に解体ができるというメリットもあるんですよ。
【狩猟】解体時モーラナイフが本領発揮する方法&道具 ②切れ味が落ちたらその場で研ぐ
ポケットシャープナーがあれば、その場でナイフの刃を研ぐことができます。
獲物の解体などをしていると骨や筋を切ることがあります。
その状況が何度も続くと刃こぼれをしてしまい切れ味が落ちてしまうことも少なくありません。
砥石(といし)ほどしっかり研ぐことはできませんが、その場でサクッと切れ味を取り戻せるのがポケットシャープナーのメリットですね。
【狩猟】解体時モーラナイフが本領発揮する方法&道具 ③メンテナンスには砥石『刀の黒幕』がベスト
モーラナイフには『刀の黒幕(#1000)中砥石』がベスト。
砥石には「荒砥石」「中砥石」「仕上げ砥石」の3種類があります。
荒砥石は刃欠けがあった時。
普通に研ぐなら中砥石。
鋭く研ぐなら仕上げ砥石をチョイスすると良いでしょう。
中砥石があればオールラウンドにモーラナイフを研ぐことができるので、最初の砥石は『中』を選べば失敗は少ないですね。
まとめ
【狩猟】ハンターおすすめ|モーラナイフが選ばれる3つの理由 と題して記事を書き進めてきました。
納得して選んだモーラナイフは多くの思い出とジビエ肉をもたしてくれることでしょう。
相棒ともいえるナイフを持ち、さぁ猟場へ出かけましょう!
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