「アマチュア無線の選び方がわからないから教えてほしい」
悩んでいる人
こういったお悩みを解決します。
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この記事でわかること
- 狩猟でアマチュア無線をおすすめする人
- アマチュア無線の資格と取得方法
- 狩猟用アマチュア無線|選び方
- 狩猟で使えるアマチュア無線機
- アマチュア無線をグレードアップするキット
記事の信頼性
ub-craft
筆者のプロフィール
- ub-craft:ブログ管理人
- 保有免許:第1種銃猟、わな猟免許、3級アマチュア無線技士
- 所属:猟友会、有害鳥獣駆除隊
この記事を書いている筆者は、3級アマチュア無線技士の資格を保有。地元の猟友会に所属し、有害鳥獣駆除隊として活動をしています。
この記事を読めば、ムダに悩む時間を軽減し、ストレスなく狩猟で使うアマチュア無線選びができます!といった記事です。
色々調べ悩んで無線屋さんの意見を加味してFT-70Dを購入した経験を踏まえて記事を解説しました。
目次
狩猟でアマチュア無線をおすすめする人
狩猟でアマチュア無線をおすすめする人
- 巻き狩りをする
- ペアで猟をする
- 忍び猟をする
巻き狩りをする人はアマチュア無線がおすすめ
(巻き狩りの様子:@ucarytakaiより)
巻き狩りで仲間と交信するにはアマチュア無線が活躍します。
セコ(獲物を追い出す役)
タツマ(出た獲物を撃つ役)
巻き狩りでは山の中で、それぞれの役割に別れて猟をします。
ほとんどの場合、携帯やスマホは圏外のため無線がないと連絡が取れなくなってしまうんですよね。
アマチュア無線を持っていれば仲間との交信が途絶えることなく安心して猟を行うことができます。
もし、参加するチームがデジタル簡易無線を使っていれば、免許は不要で無線通信ができますよ。
◎関連記事◎
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〜カラーバリエーションも色々あります〜
ペアで猟をする人もアマチュア無線がおすすめ
(カモが舞い降りる野池:ub-craft)
仲間とペアで猟に出掛ける場合、アマチュア無線が役立ちますよ。
カモ猟では、二手に分かれてカモを狙います。
水面に浮かぶ数匹のカモ。
A猟師が最初に撃ち、飛び上がった残りのカモをB猟師が狙います。
発砲のタイミングを合わせたり、どちらかの猟師からは見えないカモでも、アマチュア無線で連絡を取り合えば捕獲の確率は上がりますよ。
単独で忍び猟をする人もアマチュア無線がおすすめ
(忍び猟:dakewa_wiさんより)
単独で忍び猟をする人もアマチュア無線が役立ちます。
「1人で山に入るなら無線いらなくない?」
確かにそうかもしれません。
しかし、電波のない山中で怪我や遭難をして下山できなかったとしたら…
『無事に家へ帰る』これが狩猟において最も重要で大切なこと。
アマチュア無線には『非常通信』という手段があります。
緊急事態は望んで起きるものではないし、予想できにくい。
そんな時、アマチュア無線はとても強い味方になってくれますよ。
また普段の生活でも災害時にアマチュア無線は役立ちますね。
非常通信とは
電波法(以下、同法と言う。)第52条第4号において、地震、台風、洪水、津波、雪害、火災、暴動その他非常の事態が発生し、又は発生するおそれがある場合(以下「非常の場合」という。)において、有線通信を利用することができないか又はこれを利用することが著しく困難であるときに人命の救助、災害の救援、交通通信の確保又は秩序の維持のために行われる無線通信と規定されています。(総務省ホームページより引用)
アマチュア無線の資格と取得方法
アマチュア無線の資格:狩猟は4級で問題なし
級別:アマチュア無線できること
- 1級:アマチュア無線局のすべての操作が可能
- 2級:空中線電力200w以下
- 3級:空中線電力50w以下(18MHz以上、または8MHz以下の周波数)
- 4級:➀空中線電力10w以下(21MHz〜30MHzまで、または8MHz以下の周波数、モールス通信を除く)、②空中線電力20w以下(30MHzを超える周波数を使用するもの)
アマチュア無線を使うためには『アマチュア無線技士』の資格が必要です。
アマチュア無線技士には、1級〜4級の4つの資格があります。
狩猟においては、中学生でも合格可能な3級〜4級の資格があれば問題ありませんよ。
\4級!コレさえあれば合格できます/
アマチュア無線の資格取得方法
とても苦手分野でしたが勉強はやれる範囲でやったので、あとはミスらないよう受験してきます! pic.twitter.com/Kvs0ex3VU3
— ナトリックス@山で生きる (@yamaotoko173) January 15, 2022
資格取得には『国家試験を受験する方法』と『養成課程講習会を受講する方法』があります。
国家試験は費用が安く抑えられる反面、合格の難易度が上がります。
講習会は合格しやすいですが費用が掛かる傾向にありますね。
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狩猟用アマチュア無線|選び方のおすすめポイント
狩猟用アマチュア無線|選び方のおすすめポイント
- デュアルバンド
- 5w以上の出力
- 技適マークがある
- サイズ/重量
- バッテリー
- 防水性
狩猟で使うアマチュア無線機。
これから紹介する6つのポイントを理解して選べば失敗は少なくなります。
自分が使いたいと狩猟のシチュエーションと照らし合わせて無線機選びをしていくと良いですよ。
狩猟用アマチュア無線|選び方のおすすめポイント➀デュアルバンド
狩猟ではデュアルバンドのアマチュア無線機が重宝します。
「デュアルバンドって何のこと?」
狩猟では『144MHz帯』や『430MHz帯』を使用することが多いです。
デュアルバンドとは、無線通信において2つの異なる周波数帯に対応しているという意味になるんですね。
一方、シングルバンドといって1つの周波数帯のみの対応の機種もあります。
自分が持っている機種は144MHz帯のみなのに、チームでは430MHz帯を使っていた…
これでは通信ができないという悲劇が生まれてしまいます。
参加した巻き狩りチームによって使用する周波数が違う可能性があるので、どちらにも対応できるかデュアルバンドの機種は重宝しますよ。
狩猟用アマチュア無線|選び方のおすすめポイント②5w以上の出力
狩猟で使うアマチュア無線は『5w以上』の出力があるものが有利です。
ハンディ(トランシーバー)無線機は『1w』『3w』『5w』の出力が出せるものが多いです。
ざっくりいうと出力が大きいほど、電波を遠くに飛ばせる可能性が高いです。
1wでは届かなくても5wの機種なら声が聞こえるということも少なくありません。
出力が大きいと消費電力も多くなる傾向があるので、切り替えができる機種を選ぶと節電&有効な通信ができますね。
狩猟用アマチュア無線|選び方のおすすめポイント③技適マーク
(技適マーク:総務省ホームページより引用)
アマチュア無線選びで技適マークがあれば安心です。
正直、海外製のメーカーでは日本の電波法に反しているものもあります。
知らずに違法をしていても罰せられるのは使用者本人。
技適マークがあれば、ほぼ間違いなく適法で安心な無線運用ができることでしょう。
違法で罰せられれば狩猟は元より人生においても大きな痛手になってしまいますしね。
ちなみに技適マークがあるものか適法の印なので必ずコレを得られているかチェックしておくと良いでしょう。
技適マークとは
一般に使用する無線機の殆どに特定無線設備の技術基準適合証明等のマーク(技適マーク)が付いています。
技適マークが付いていない無線機は、「免許を受けられない/違法になる」恐れがありますので無線機を購入・使用する際は十分ご注意下さい。(総務省ホームページより引用)
狩猟用アマチュア無線|選び方のおすすめポイント④サイズ/重量
『小さい・軽い』は正義です。
狩猟で使うアマチュア無線のサイズ感は、小さくて軽いものがおすすめです。
猟銃を担ぎ、銃弾と解体セットを背負い獲物を探す。
ただでさえ重い荷物の狩猟では、それぞれのサイズ感は小さくしたいところ。
コンパクトなアマチュア無線は安心感と快適性をもたらしてくれますよ。
狩猟用アマチュア無線|選び方のおすすめポイント⑤バッテリー
(FT-70Dのバッテリー)
山中でのバッテリー切れはリスクです。
山へ入る前にしっかり充電をしておくことが大切。
機種や使用状況に応じて、バッテリーの持ちが変わってきます。
自分自身が購入するバッテリーの容量(持ち)がどのくらいなのか把握しておくと良いでしょう。
また予備のバッテリーも売っているので、お守りがわりに山へ持っていくのもいいのではないでしょうか。
狩猟用アマチュア無線|選び方のおすすめポイント⑥防水性
突然の雨にも耐えられる防水性は必須です。
山の天気は変わりやすく、突然の雨なんてことも少なくありません。
また、狩猟では沢や川で作業をすることも多いです。
ポケットからスルッと落としてしまうことも考慮しておく必要もありますね。
なるべく防水性が高い機種を選んでおけば安心ですよ。
【ハンディ】狩猟で使えるおすすめのアマチュア無線
【ハンディ】狩猟で使えるおすすめのアマチュア無線:FT-70D/八重洲
- デュアルバンド:〇
- 5w以上の出力:5w/2w/0.5w 変更可能
- 技適マーク:〇
- サイズ:60×98×33mm
- 重さ:約255g(アンテナ、電池含む)
- バッテリー:約7〜8時間
- 防水性:IP54(突然の雨や水しぶきにも安心)
【ハンディ】狩猟で使えるおすすめのアマチュア無線:FT-65/八重洲
- デュアルバンド:〇
- 5w以上の出力:5w/2.5w/0.5w(変更可能)
- 技適マーク:〇
- サイズ:52.5×104.5×31mm(アンテナ除く)
- 重さ:260g(アンテナ、電池含む)
- バッテリー:約9〜10時間
- 防水性:IP54(突然の雨や水しぶきにも安心)
【ハンディ】狩猟で使えるおすすめのアマチュア無線:DJ-S57LA/アルインコ
- デュアルバンド:〇
- 5w以上の出力:5w/1~3w/0.5w(変更可能)
- 技適マーク:〇
- サイズ:58×110×34.1mm(アンテナ除く)
- 重さ:約270g(アンテナ、電池含む)
- バッテリー:約7.5〜13時間(リチウム)
- 防水性:IP67(一時的に水中に沈めても影響がない)
【ハンディ】狩猟で使えるおすすめのアマチュア無線:IC-S70/アイコム
- デュアルバンド:〇
- 5w以上の出力:5w/2.5w/0.5w(変更可能)
- 技適マーク:〇
- サイズ:58×111×30mm(アンテナ除く)
- 重さ:380g(アンテナ、電池含む)
- バッテリー:約10〜11.5時間
- 防水性:IP54(突然の雨や水しぶきにも安心)
【モービル】狩猟で使えるおすすめアマチュア無線
【モービル】狩猟で使えるおすすめアマチュア無線:20w機(4級)
【モービル】狩猟で使えるおすすめアマチュア無線:50w機(3級)
狩猟用アマチュア無線をグレードアップするおすすめキット
狩猟用アマチュア無線をグレードアップするおすすめキット
- アンテナ
- イヤホン
- 自動車充電器
狩猟用アマチュア無線をグレードアップするおすすめキット➀アンテナ
アンテナの変更はアマチュア無線(ハンディ)の通信能力を向上させてくれます。
純正のアンテナでも問題ありませんが、アンテナの変更をすると聞こえなかった声が聞こえる。
届かなかった合図が送れるなど通信範囲が広がりますよ。
狩猟用アマチュア無線をグレードアップするおすすめキット②イヤホン
狩猟の現場ではイヤホン必須です。
イヤホンなしで無線通信をすると、獲物に気付かれてる可能性が高くなってしまいます。
イヤホンのコードが邪魔になるというデメリットもありますが、イヤホンをしていれば外部の音が耳に入りにくく、通信が良く聞こえるというメリットがありますよ。
機種によって適合するイヤホンが変わるので注意してくださいね。
狩猟用アマチュア無線をグレードアップするおすすめキット③自動車充電器
自動車で充電できるのは最高です。
アマチュア無線を使用していると、どうしても電池は減ってしまいます。
巻き狩りの昼休憩や、ペアでの猟で移動するときなど、車でサクッと充電できるので重宝しますよ。
12vが一般的な車のシガーライター(充電器を差し込むところ)です。
古いランドクルーザーは24vだったり、新しい車にはシガーライター自体がないこともあるので注意が必要ですよ。
まとめ
狩猟で使えるアマチュア無線について記事を書き進めてきました。
狩猟において仲間と感動を分かち合ったり、緊急事態に即座に対応できるなど猟をするための相棒としてアマチュア無線機は活躍してくれることでしょう。
読者さんが、お気に入りの1台を持ち、山で活躍してくださることを期待しています。
それではまた。
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