「自給自足をしたいけど何から始めたらいいんだろう?」
「鶏(ニワトリ)を飼って、卵を産んでもらうのは難しいのかな?」
こういったお悩みを解決します。
この記事でわかること
- 自給自足で生活するのは難しい?
- 自給自足をするにはニワトリを飼うのがおすすめな理由とは?
- 自給自足でニワトリを飼うメリットとデメリットについて
『自給自足をしてみたい』
とはいえ、自給自足といっても何から始めたらいいのかよくわからない方も少なくないハズ。
広辞苑によると、『自給自足とは、自らの需要を自らの生産で満たすこと』とされています。
このあと詳しく解説していきますが、現時点で筆者自身、完全な自給自足はクリアできていません。
しかし、『ニワトリを飼育して卵を産んでもらう』これが、自給自足に向けた鍵になると実感しています。
今回は【卵FIRE】自給自足なら鶏を飼うのがおすすめ|メリットデメリットとは?と題して、記事を書き進めていこうと思います。
大切に育てたニワトリが産んでくれた貴重な卵。
採れたて卵で作る卵かけご飯や、ベーコンと一緒に焼いた目玉焼きが、美味しくない理由は見つかりません。
記事の信頼性
この記事の筆者は、結婚をきっかけに長野県へUターン。長男の小学校進学を機に、イワナの泳ぐ川のほとりに古民家を購入。家族と一緒に田舎暮らしを楽しんでいます。子供の頃に鶏(ニワトリ)を飼育しており、田舎暮らし開始とともに改めて鶏を飼い始めました。
ub-craft
筆者のプロフィール
- ub-craft :ブログ管理人
- 長野県のド田舎で古民家暮らし
- 養鶏歴:22年(執筆時点)
- 医療従事者
- 猟師:第1種銃猟、わな猟
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この記事を通じて、読者さんが自給自足するきっかけや参考になれば幸いです。
それでは早速はじめていきますね
目次
自給自足で生活するのは難しい?
結論:自給自足で生活するのは難しい。でも卵ならFIREできる‼
(産みたての新鮮な卵:ub-craft)
ハッキリ言って、すべてを自給自足するのはかなり大変です。
しかし、自給率をだんだん上げていくことで、完全な自給自足へ近づくことができますよ。
その第一歩として、鶏を飼育して『卵』を産んでもらえば、確実に自給率を上げることができます。
一例ですが、4人家族で毎日たまごを食べると、月に約120個が必要な計算になります。
1パック10個入りの卵は約200円
4人×30日=120個(12パック)
12パック×200円=2,400円の出費。
その2,400円を、時給1,000円の仕事で考えると、約2時間半も自分や家族と過ごす時間に変えられますね。
たった2,400円、されどそのお金が浮けば、動画見放題No.1のU-NEXT月額利用料(2,189円)だって簡単に元を取れてしまいますよ。
自分で作った時間と、浮いた費用で素敵な時を過ごすのも悪くありませんね。
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『FIRE(ファイア)』とは経済的自立と早期リタイヤのこと。
そもそも自給自足とは?
(畑の様子:ub-craft))
【自給自足】とは
『自らの需要を自らの生産で満たすこと』とされています。(広辞苑より)
「自給自足って、自分で獲ったものを食べることでしょ?」
確かにその通りです。
でも、なんとなーくこんな感じ?だと共有しにくい。
ということで、少し堅苦しいのですが、自給自足の話をする上で『自給自足の定義』をすり合わせておこうと思います。
【自給自足】とは、『自らの需要を自らの生産で満たすこと(広辞苑より)』とされています。
つまり、『自分が欲しいものを自分の力で作り出すこと』と言えますよね。
自給自足の定義が定まったところで、実際の自給自足生活ってどうなの?というお話をしていこうと思います。
すべてを自給自足で生活するのはかなり大変だった
(産みたての新鮮な卵で作った朝食:ub-craft)
すべてを自給自足して生活していくのはかなり大変です。
基本的な人間の生活は『衣食住』がベースできているといわれていますよね。
実際に衣食住のすべてを自給自足するのは、考えただけでもめちゃくちゃ大変なのはご承知の通り。
だったら『食』だけに視点を絞って、やってみようとぜ!と奮闘するものの簡単にできるほど甘い世界ではなかったんですよね。
次のところで我が家の自給率について詳しく解説していこうと思います。
『食』わが家の自給自足(自給率)は5割くらい
(『ハゼ掛け米』刈り上げた稲を自然乾燥させているところ:ub-craft)
わが家の自給自足の状況
- 卵:100%
- 米:100%
- 野菜:50%
- 肉:50%
- 魚:30%
- 水:0%
自給自足の基本は『衣食住がベースラインだ‼︎』なんて言われても、グローブとバットと硬式ボールしか握ったことがなかった元高校球児ゴリラ系男の筆者。
そんなヤツに裁縫して服を作ることも、図面を引いて家をつくるなんて高貴なこともムリな話で。
ってことで『食』に焦点を絞り、我が家でできている自給自足について解説していきたいと思います。
わが家の自給率は、現時点で5割くらいしかありません。
「少なくない?」
筆者ももう少し増やしていきたいなぁと考えていますが、現状における我が家の自給自足について紹介していきますね。
わが家の自給自足生活(自給率)卵:100%
(双子の卵:ub-craft)
この記事のテーマである『卵』
我が家における卵の自給率は100%です。
家族の人数と同じくらいニワトリがいれば確実に自給率100%ができますよ。
むしろ少し余ってしまうくらいですが、ご近所さんに配ってもすごく喜ばれます。
見返りを求めるのもアレなんですが、だいたい野菜やビールなどの嬉しいお返しがあったりなかったり。
持ちつ持たれつを楽しむのも自給自足の醍醐味です。
豆知識
双子の卵は幼いニワトリに多くみられます。それはまだ排卵が上手にできず、1個のところ2個排卵してしまうというような現象なんですよ。飼育しているからこそ楽しめる自然現象ですね。
わが家の自給自足生活(自給率)米:100%
(ハゼ掛けにしたコシヒカリ:ub-craft)
わが家の米は、すべて自給自足できています。
機械で乾燥させるのが一般的な米。
機械乾燥なら、ガーっと稲を刈り上げるだけでおしまい。
わが家では『ハゼ掛け』といった昔ながらの自然乾燥という工程をわざわざしているんですね。
ハゼ掛けの場合は、稲を刈り上げて束ねた物を、一つひとつ組み上げた木の棒に掛けていく。
そして1ヶ月ほど自然乾燥させてから、また一つひとつ外して、稲からモミ(お米のカラが付いてる状態)にする…
そうです。
はっきり言ってハゼ掛けは、めちゃくちゃ重労働で、すごく大変。(できるならやりたくない)
でも、甘みや風味が機械乾燥に比べて遥かに良い。
つまり手間暇はすごく掛かるけど、めちゃくちゃ美味いというワケなんですね。
米農家さんでも、出荷は機械乾燥。
自家用だけは、ハゼ掛けをするというくらい美味しいお米になるんですよ。
わが家の自給自足生活(自給率)野菜:50%
(自家製の白菜:ub-craft)
わが家の野菜自給率は50%くらい。
これは冬場に野菜が採れないことが関係しています。
また、移住して間もないため、野菜作りが下手ということも。
保存が効く白菜や、ジャガイモ作りにも力を入れ始めたので今後に期待ということで。
わが家の自給自足生活(自給率)肉:50%
(イノシシの角煮。もちろん卵は我が家の鶏が産んでくれたもの:ub-craft)
筆者は狩猟免許を取得しており、山でイノシシやシカを獲ることができます。
そのため食卓には、新鮮なジビエ料理が並ぶことも少なくありません。
しかし、専業猟師ではないので毎日食べるほどの肉を得ることは難しい。
これからもっと腕を磨いていきたいところではあります。
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わが家の自給自足生活(自給率)魚:30%
(毛鉤で釣ったアマゴの煮つけ:ub-craft)
長野県は海なし県。
なので魚の自給率は30%ほどと低いです。
しかし、目の前にはイワナやアマゴ(ヤマメの親戚)が泳ぐ、キレイな清流が流れています。
毛鉤を使ったテンカラ釣りで釣りたての渓流魚を味わえるのは最高の贅沢。
ちなみに自慢ではありませんが(自慢させてください、ごめんなさい)筆者は2級小型船舶免許保持者。
海釣りも大好きで、流行り病が消え去ったらバチバチ海釣りをして、冷凍庫にたっぷり保管するつもりなので乞うご期待。
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小学生の息子もテンカラ釣りにハマっています。
わが家の自給自足生活(自給率)水:0%
(家の近くで湧き出る水:ub-craft)
水は生きていく上で最も重要なもの。
わが家の水は、水道水を利用しているので自給率は0%です。
「川の水飲めばいいじゃん!」
それも考えたのですが、川の水を飲むのは細菌や汚染物などのリスクが多々。
小さな子供たちや妻にそこまでの負担を掛けられないと考えました。
ただ、井戸水を掘ってみようかなと目論んでいるところでございます。
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自給自足生活は『できる範囲』を広げていくのが大切
自給自足生活は、頑張り過ぎると続きません。
なぜ自分が自給自足をしてみたいと思ったのか?
- 「自分の力で生きていきたい」
- 「安全な食材を食べていたい」
- 「食費を抑えたい」
などなど、色んな理由があったハズ。
そのどれも続かなければあまり意味がないと思うんですよね。
できる範囲の自給自足を、だんだんと増やしていければ、自分の描いたものに近づいていくと考えています。
自給自足生活をするにはニワトリを飼うのがおすすめな理由とは?
自給自足生活をするにはニワトリを飼うのがおすすめな理由
- 簡単に飼育できる
- 毎日美味しい卵を産んでくれる
- 肉としての活用もできる
- フンも肥料として再利用できる
自給自足生活をするにはニワトリを飼うのがおすすめな理由 ①簡単に飼育できる
(引用:旧かわいくて、役に立つ!ニワトリと暮らすより)
ニワトリは簡単に飼育ができます。
ニワトリはあまり沢山のエサは食べません。
野菜クズなどを利用して、自作のエサを作ることも可能なので、エサ代もあまり掛からないんですよ。
また、ニワトリはペットの中でも、力が弱いので強固な設備は不要なため、飼育がとても簡単なんですね。
ちなみにニワトリのゲージは、2羽で床面120cm×60cm、高さ80cmほどあれば問題なく飼育できますよ。
犬や猫用のゲージを代用することもできますね。
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本格的なものが欲しいという方はこういったニワトリ小屋も売っていますよ。
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わが家は古材を利用して、大きなニワトリ小屋とチキントラクターを作りました。参考までにこちらをご覧ください。
自給自足生活をするにはニワトリを飼うのがおすすめな理由 ②毎日美味しい卵を産んでくれる
(ちょこんと産んである卵:ub-craft)
ニワトリは本当に美味しい卵を産んでくれます。
これは他の動物にはない特徴ともいえますよね。
飼育しているだけで、卵という食材をもたらしてくれるニワトリ。
自給自足において、とても重要で貴重な存在になるのは言うまでもありませんね。
自給自足生活をするにはニワトリを飼うのがおすすめな理由 ③肉としての活用もできる
ニワトリは食肉としても活用できます。
鶏肉を食べたことがない方は少ないですよね。
そうなんです、鶏肉の多くはニワトリを指しています。
飼育しているニワトリを絞めて食べる。
自給自足として、こういう飼育の仕方もあるんですね。
ただ、わが家では飼っている内に可愛くなってしまい食肉としてニワトリを活用できていません。
自給自足生活をするにはニワトリを飼うのがおすすめな理由 ④フンも肥料として再利用できる
鶏糞(けいふん)という肥料をご存知の方もいると思います。
ニワトリの糞は畑で使用する肥料になるんですね。
野菜を育てることは、自給自足では切っても切り離せません。
ニワトリを飼えば、畑で使用する肥料だって自給自足することができてしまうんですね。
育てた野菜クズをニワトリに与えれば、正に自給自足のサイクルが完成してしまうという訳なんですよ。
【自給自足生活】ニワトリを飼うメリットとデメリット
ニワトリを飼うメリット
- 美味しい卵を産んでくれる
- 人懐こく可愛い
- 雑草を食べてくれる
【自給自足生活】ニワトリを飼うメリット ①美味しい卵を産んでくれる
(息子が拾ってきてくれた産みたての卵:ub-craft)
ニワトリを飼うメリットは、何といっても美味しい卵を産んでくれること。
上記でも記載しましたが、これが最大のメリットなのではないでしょうか。
そして、卵は本当に多くの料理に活用ができますよね。
毎日食べても飽き足らない美味しい卵。
卵を産んでニワトリを飼うのは間違いなくメリットだといえます。
【自給自足生活】ニワトリを飼うメリット ②人懐こく可愛い
(我が家のアイドル『こごみちゃん』:ub-craft)
ニワトリはとても人懐っこく可愛い動物です。
ニワトリはエサをくれる人や遊んでくれる人のことを覚えるんですよ。
わが家はニワトリを平飼い(歩き回れる)をして飼育しています。
飼い始めて間もない頃から、私や家族の足音がすると近寄ってきたり、後をついて歩くようになりました。
知人でニワトリを飼育している人も同じことを言っているので比較的共通していえることなのではないかと思いますよ。
【自給自足生活】ニワトリを飼うメリット ③雑草を食べてくれる
ニワトリは雑草を食べてくれます。
畑などに生えてくる雑草。
鬱陶しくて仕方ないのですが、ニワトリ取ってみれば楽園でしかないんですよね。
ご機嫌に雑草をたくさん食べてくれますよ。
それだけでなく、足で土を耕してくれるんですよね。
ニワトリの足の爪は鋭く、お陰でフワフワになったたちは美味しい野菜を作ってくれるんですよ。
我が家のニワトリ『こごみちゃん』です。※害獣に襲われないようネットの中にいます。
(我が家のニワトリが畑で雑草を食べる様子:イワナちゃんねるより)
【自給自足生活】ニワトリを飼うデメリット
ニワトリを飼うデメリット
- エサをあげるのが面倒
- フンの始末が大変
- 鳴き声が気になる
【自給自足生活】ニワトリを飼うデメリット ①エサをあげるのが面倒
我が家は3匹で1か月半くらい持ちますよ。結構重いのでネットで買うと便利ですね。
ニワトリを飼うには毎日エサを与える必要があります。
基本的には朝晩とエサと水をあげることが推奨されているんですね。
動物を飼ったことがある方や、お世話をするのが好きな方なら気にならないかもしれません。
しかし、エサやりが苦になるという方であればニワトリの飼育は厳しいかも。
ただ、人懐っこいニワトリ。
足音を聞くだけで近寄ってくる姿をみているうちに可愛くなってしまうことも十分考えられますよ。
【自給自足生活】ニワトリを飼うデメリット ②フンの始末が大変
祖母の格言(迷言)
うん○が臭くねぇやつぁー、頭と腹ん中が腐ってらー。
(略:排便が匂わない方は、頭とお腹の中がどうかしてらっしゃいます)とのこと。
ニワトリは毎日フンをします。
それも1日何回も色んな場所で…。
もちろん排泄物なので匂いもしますよね。
このフンの始末が結構大変です。
我が家では米糠(こめぬか)を広げて、フンと混ぜる。
それを集めて畑で発酵させるようにしています。
こういった作業がムリという方はニワトリ飼育は大変かもしれません。
ちなみに、マスクは必須なんですが着用しているとあまりニオイは気にならないのでおすすめです。
【自給自足生活】ニワトリを飼うデメリット ③鳴き声が気になる
『コッケコッコーッ‼』
ニワトリといえば、朝を伝えるように早朝に鳴いているイメージがありますよね。
コレって半分合っていて、半分間違い。
大きな声で『コッケコッコーッ‼』と鳴くのはオスだけなんですよ。
「じゃあメスは鳴かないの?」
メスも鳴くのですが、オスよりは断然小さな声なんですね。
イメージで言うと『コーコココー』という感じ。
卵を産む前後に鳴くことが多いですね。
我が家はメスしか飼育していません。
お隣さんが我が家に来た時にニワトリを飼っているのを知らなかったようなので気にならない方は気にならないとも言えますよ。
まとめ
【卵FIRE】自給自足なら鶏を飼うのがおすすめ|メリットデメリットとは?について記事を書き進めてきました。
すべてを自給自足するのは難しい。
じゃあ諦めるしかないのか。
そんなことはなく、できることからコツコツ進めていくことで理想の自給生活に近づいていくと思います。
自分や家族と大切に飼育したニワトリが産んでくれた卵。
その卵は他にない美味しさと幸せをもたらしてくれること間違いないですよ。
この記事が読者さんの参考になりますよう。
それではまた。
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