「山菜採りに必要な道具を教えて!」
「山菜採りで困らないように、おすすめの装備が知りたい!」
こういった悩みにお答えします。
この記事でわかること
- 山菜採りに潜む危険とは?
- 山菜採りに必要な道具
- 山菜採りのおすすめ装備
記事の信頼性
この記事の筆者は、山菜採り歴30年。地元の農協や、県内外の料亭などへ山菜を出荷しているので、記事の信頼性の担保になるのではないでしょうか。
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筆者のプロフィール
- ub-craft
- 主な仕事:医療従事者
- 山菜採り歴30年
- 住まい:長野県のド田舎で古民家暮らし
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山菜といえば、『春にしか食べられない』というプレミア感が満載な食材。
あの独特の香り高さが美味しくて、トリコになっている方も多いのではないでしょうか。
採れたての山菜を味わえるのは、山菜採りに出掛けた人の特権です。
自分で採った山菜を天ぷらやお浸しなどの料理で味わうなんて、もう考えただけで、お腹がグルグル、ヨダレが止まりませんよね(笑)
山菜採りは山の中で行うので、必要な道具をきちんと準備しておかないと、アレがない・コレもない…
こうなってしまえば山菜採りを楽しむことができませんよね。
また、山の中に入っていくので、準備不足は危険なことも沢山あるんです。
今回は【初心者】山菜採りに必要な道具やおすすめ装備を紹介。山に潜む危険とは?
と題いて記事を書き進めていきます。
この記事を参考にして頂き、しっかり準備しておけば山菜採りを安心して楽しむことができますよ。
それでは前置きはこの辺にして、さっそく始めていきますね。
山菜採りに潜む危険と対処法を3つの視点で解説
- 山菜採りに潜む危険①天候の変化
- 山菜採りに潜む危険②ケガや病気
- 山菜採りに潜む危険③野生動物や虫
まずは山菜採りに潜む危険について解説をしたいと思います。
ご存知のように山菜採りは山の中で行いますよね。
そのため日常ではあまりないような危険が潜んでいます。
「登山をするわけじゃないんだし大丈夫でしょ?」
これは半分正解で、半分は間違っているんですね。
噛み砕きながら解説していこうと思います。
山菜採りに潜む危険①天候の変化
山菜採りに潜む危険として、まず紹介していくのは『天候の変化』です。
「近い山なら大丈夫でしょ?」
山の天気は非常に変化しやすいといわれています。
これは標高が高い山だけに限った話ではありませんよ。
天気予報は晴れだったのに、突然雨が降ってきたなんてことも珍しくないんですね。
さらに平地とは違って、気温が低かったり急に寒くなることもよくある話。
サクッと出せる雨具や、調整しやすい服装は天候の変化にも十分対応できますよ。
また気圧の変化を加味すれば早めの対応もできるので、そういった機能のある腕時計も役に立ちますね。
山菜採りに潜む危険②ケガ
つぎに山菜採りに潜む危険として『けが』があげられます。
山の中で起こるケガは以下の1〜3で紹介するものが特に多いので注意が必要ですね。
山の中で頼れるのは自分しかいないので、事前に準備をしておくことが大切になりますよ。
山菜採りで起こりやすいケガ
- 擦り傷
- 切り傷
- 骨折
山菜採りで起こりやすいケガ①擦り傷
山の中にはグラついた岩や、コケなどがあり転んでしまうことが多くあります。
そんな時に擦り傷などのケガが起こりやすいですよ。
キレイな水で洗い流して、絆創膏を貼っておくといいですね。
山菜採りで起こりやすいケガ②切り傷
山菜採り中に、木の枝やトゲがある植物で皮膚を切ってしまうことも多くあります。
出血をしている場合には、まず汚れを落としてから止血をする必要がありますね。
清潔なガーゼがあれば感染症にもなりにくいのでおすすめですよ。
山菜採りで起こりやすいケガ③骨折・捻挫
あってはならないですが、山では滑落の危険もあります。
手や足の向きによっては『骨折』や『捻挫』のリスクもあるんですね。
そんな時には患部(ケガの部分)を固定する必要があります。
山菜採りに潜む危険③ヘビや虫たち
山の中にはヘビや虫たちが生息しています。
人間が何もしなければ、攻撃されることは少ないですが、絶対に大丈夫とも言い切れません。
毒ヘビに噛まれたら大変です。
長靴を履いてリスク回避をしたいところですね。
またはハチに刺されてしまうことも比較的多くあります。
そんな時は毒を抜いてあげる必要がありますね。
マダニに噛まれる可能性もあります。
マダニに噛まれると『重症熱性血小板減少症(SFTS)』という感染症になる可能性があるんですよ。
ナイロン製の長袖・長ズボンで予防していきたいですね。
もしマダニに噛まれてしまったら、病院へ受診して取ってもらうことをおすすめします。
もし自分で取るという方は、マダニの一部が残らないようキレイに取ってくださいね。
【初心者】山菜採りで必要な道具!おすすめの装備を紹介。
山菜採りに行く前に確認しておきたいこと
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①『春だから山に入れば山菜はあるよね??』
or
②『いやいや、そんな簡単に見つかるはずないんじゃないの??』
山菜採りをイメージすると、こういった意見も出てくると思います。
これはどちらも正解であり、間違いでもあるんですね。
それはなぜかと言うと
①春だから山に入れば山菜はあるよね??
①目的の山菜が芽吹いている時期に生えている場所に行かないと採れない
②いやいや、そんな簡単に見つかるはずないんじゃないの??
②意外と身近な所に食べられる山菜はあったりする
例えば
タラの芽
(画像:ub-craft)
山菜の王様とも言われるタラの芽っていつ頃採れると思いますか?
2~3月頃をイメージする方もいるかもしれません。
これは栽培物の出回る時期なんです。
天然物タラの芽
3月中旬~4月初旬が旬の時期なのです。
山深い山間部では6月頃まで採れることもあります。
つまり、栽培物が出始める3月頃をイメージして山間部に入ってもまだまだタラの芽が芽吹いていないということも往々にしてあるんですね。
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近所の水辺に生えていた『ミツバ』
親子丼や、お吸い物の脇役のミツバ。
スーパーではお馴染みの野菜ですが、実は身近で採れる山菜なんですよ。
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山菜の本は小さく持ち運べるので、その本を持って山に入れば実際に採れた山菜と、本の内容を見比べることができるので安心ですよ。
逆に、とても似てるけど食べられない植物も結構あるんですね。
山菜採りの服装
- 長袖、長ズボン
- 帽子
- フェイスタオル
- 雨具(カッパ)
- 長靴 or タビ or トレッキングシューズ
- 手袋
長袖・長ズボン
山の中に入るとトゲのあったり、触れるとカブレてしまう木々が生い茂っています。
虫やヘビなどもいるので長袖・長ズボンが絶対にオススメ。
そして薄手のものを何枚か重ね着して、気温などに応じて着脱できるようにしておくと快適に山菜採りができますよ。
山菜狩りのあとに怪我やカブレてしまって、辛い思いをするなんて悲し過ぎます。
これがあれば虫刺されも、ヘビに噛まれても安心‼(※毒蛇なら必ず病院へ)
帽子
山の中には高さのある木もたくさん生えています。
木の上から枝や葉っぱが落ちてくることもあるため帽子を被っておくと安心ですね。
私が嫌なのはクモの巣が髪の毛に絡むとなかなか取れないので、帽子は絶対に忘れたくない物の一つです。
フェイスタオル
これは結構便利です。汗を拭くのにももちろん使えますが、首回りって案外フリーになっていることがあるんです。フェイスタオルを首に巻いておくと、首回りが守られて汗も吸い取ってくれますよ。
雨具(カッパ)
山の天気は変わりやすいなんて登山のだけの話。なんて山を甘く見てはいけません。
突然の雨って結構ありますよ。
そして、雲や木々に太陽が覆われると一気に気温が下がるなんてことも。
そんな時に雨具(カッパ)があれば問題解決。
冷たい思いや寒い思いをせずに山菜採りを続けたり、下山できますね。
長靴 or タビ・トレッキングシューズ
私は靴底にスパイクの付いたタビを履いて山菜採りに行きます。
初心者の方は、タビを履いてまで…とお考えになる方もいると思います。
お持ちの長靴でも全然問題ないと思います。
もし慣れてきたらスパイク付きのタイプが、山の斜面ではすごく楽ですので是非お試し下さい。
手袋
長袖・長ズボンの所でも書いたのですが、トゲやカブレやすい木々が山にはたくさんあります。
軍手もいいですがピタッとしたタイプが収穫する時にも採りやすいですよ。
山菜の収穫時に使う装備
- ビニール袋
- ビク
- リュックサック
- ノコギリ・ナタ
- 新聞紙
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ビニール袋
山菜の種類ごとに分けて収穫すると家に帰ってから楽チン♪
山菜採りって採っている時は夢中になってしまうと思うんです。
だからこそ、下山してからグッと疲れがきた…なんてこともよくあります。
でも、せっかく採ってきた山菜を美味しく食べてあげなきゃ山菜も頑張った自分も可哀そう。
そんな時、山菜の種類ごとに分けて収穫すると家に帰ってから楽ですよ。
保存するにも、大切な方へお裾分けするにもgoodです。
ビク
山菜は比較的、群生といって同じところに集まって芽吹いていることが多いです。
そのため、一つあればその先にまた一つ、またその先にということがよくあるんですね。
山菜採りをしていて夢中になる幸せな瞬間かもしれません。
そんな時、腰にビクを付けておくととっても便利で、採った山菜をビクへin、また採ってビクへin。
この時、ビニール袋へ種類別、もしくは大きさ別に入れておくと家に帰った後の自分が褒めてくれると思います(笑)
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リュックサック
採れた山菜はもちろんですが、この記事で紹介する道具たちをリュックサックに入れて持ち運ぶのに便利です。
リュックサックなら両手が自由になるので絶対必要だと思います。
ノコギリ・ナタ
あまりむやみに木々を切るのは良くないですが、タラの芽やコシアブラなどの新芽は結構高いところで芽吹いていることがあるんです。
その芽吹いている木の先を引っ張ってくる道具を作るのに使います。
新聞紙
採れた山菜をビニール袋に入れまま持ち帰っても問題ありません。
ただ、どうしても収穫した後の山菜は萎れてしまうことがあります。
家に帰るまでに時間がかかる場合には、新聞紙に包み、その上から少し水を掛け、ビニール袋に入れて持ち帰ると鮮度が全然違います。
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この状態で段ボールに入れて送ってあげれば鮮度を落としにくいです。
クール便で送ってあげると更に安心ですね。
山中で飲食も楽しもう
水分補給はしっかりして脱水予防を。
山菜を採っていると意外に運動量があり喉が渇きます。
適度な水分補給も大切になるので水分はしっかり持って入山することをおすすめします。
脱水は夏だけのものではなく、どんな季節にもなるので注意が必要ですね。
山の中で食べる食事も最高です
お家で握ったオニギリを食べるもよし、少し休みながらお湯を沸かして簡単にカップラーメンなどを作るもよし。
歩行中にちょこっと食べられる栄養補給も大切ですね。
緊急時の対応
備えあって憂いなし。
実はとっても大事だけど忘れられがちな救急時の物品。
実のところ、筆者は医療従事者なので一番気になるところでもあったりして。
山菜採りで一番多いのが外傷なんです。
手を切ったり、骨を折ったりという類の『theケガ』です。
そのため、絆創膏やガーゼ、大げさなように感じるかもしれませんが、骨折の患部を固定するシーネがあってもいいですね。
もし持病がある方なら、いつも飲んでいるお薬を持って行って下さいね。
(画像:ub-craft)
お酒が好きな方なら、おつまみにも最高のお供になりますよね。
せっかく山菜採りに出掛けるんだから
バッチリ準備をして山菜採りに出掛けちゃいましょう!
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