【毛鉤の作り方】簡単にできるパラシュートフライの巻き方を紹介します

パラシュートフライ

「自分で作って毛鉤(フライ)で岩魚を釣ってみたい!」

「毛鉤ってどうやって作るの?」

こういった悩みにお答えします。

この記事でわかること

  • 毛鉤は2種類のタイプに分類される
  • パラシュートフライとは?
  • 簡単にできるパラシュートフライの作り方
  • 毛鉤作りに必要な道具たち

記事の信頼性

この記事の筆者は、テンカラ釣り歴25年。お財布にも優しいので毛鉤は全て手作りしています。イワナやアマゴ(ヤマメの親戚)を、年間で約200~300匹ほど釣っているので、記事の信頼性の担保になると思います。

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筆者のプロフィール

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  • テンカラ歴25年
  • 所属:地元の漁業組合所属
  • 住まい:長野県のド田舎で古民家暮らし

 

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テンカラ釣りやフライフィッシングをしていると、自作の毛鉤(フライ)を作ってみたくなってきますよね。

自分が作った毛鉤(フライ)で釣り上げた岩魚やヤマメ。

きっと50年先でも色褪せない瞬間になること間違いありません。

また、市販されている毛鉤って結構高いんですよね。

初期投資として道具を揃える費用はかかりますが、自分で毛鉤を作れるようになればコスト削減ができて満足感も倍増するのでおすすめですよ。

それでは前置きはこの辺にして早速始めていきますね。

【毛鉤の作り方】簡単にできるパラシュートフライの巻き方を紹介します

【毛鉤の作り方①】毛鉤は2種類のタイプに分類される

「毛鉤のことはだいたいわかっているから大丈夫だよ!」

という方は『【毛鉤の作り方③】簡単にできるパラシュートフライの作り方』まで読み飛ばして頂いてOKです。

毛鉤は大きく2種類に分類される。

まずは毛鉤のタイプについて簡単に説明していきたいと思います。

毛鉤と一言でいっても多くの種類があります。

その毛鉤を大きく分類すると『水に浮かぶドライタイプ』『水に沈むウエットタイプ』に分けることができるんですね。

狙っている魚の活性や反応によって、どんな毛鉤を選ぶかで、釣果(釣れる数)を左右する大きなポイントになってきます。

毛鉤の分類

ドライタイプ
  • 水に浮かび水面をゆらゆら流れるカゲロウなどの昆虫を模しています。

 

 

 

ウエットタイプ
  • 水の中に沈み水中を漂う水生昆虫を模しています。

 

 

【毛鉤の作り方②】パラシュートフライとは?

(パラシュートフライ:ub-craft)

今回紹介する『パラシュートフライ』はドライタイプの毛鉤になります。

水面に浮かぶパラシュートフライに向かって岩魚やヤマメが飛びついてきますよ。

また、このピンク色のドライウイングが良く目立つので、釣り人からの視認性も抜群。

毛鉤を見失わないので、魚からのアタリを敏感にキャッチできます。

関連記事

【テンカラ】4つのアタリを釣果に繋ぐ!合わせやテクニックを公開します。

【毛鉤の作り方③】簡単にできるパラシュートフライの作り方

①タイイングバイスの先にHOOK(針)を固定します

(画像:ub-craft.com)

ポイント(^^)/

  • HOOK(針)のサイズは#12~16号がよいと思います♪
  • 数字が小さい方がHOOK(針)のサイズも小さいです(*´▽`*)

②HOOK(針)にボビンを使ってスレッド(糸)を巻き、下地を作ります

(画像:ub-craft.com)

ポイント(^^)/

  • 下巻をすることで、HOOK(針)に巻いてくスレッド(糸)やドライウイングなどがズレにくくなります♪
  • スレッド(糸)は、HOOK(針)のアイという針先と反対の丸い糸通し穴側から巻いていきます♪
  • 画像でいうと(針先←アイ)という感じで巻いていきます(>_<)

ボビンの先が鉄製のものとセラミック製のものがあります。

スレッド(糸)を巻いていくときに負荷が掛かるのでセラミック製の方を選んでおくとスレッド(糸)が痛みにくくてよいですよ(>_<)


③ドライウイング(毛糸のような素材)をHOOK(針)の上側1/3程まで巻いていきます

(画像:ub-craft.com)

⑴下巻したスレッド(糸)の上にドライウイングを置き、針先側からアイ側にスレッド(糸)を巻いていきます。

⑵ドライウイングがバラけないようにボビンを持っていない手で押さえておきます。

⑶HOOK(針)の背中側、画像でいう上側(☝)にドライウイングがあるようにします。

※ドライウイングの色は釣り人が見やすい色を選ぶといいと思います(*‘∀‘)

(画像:ub-craft.com)

筆者おすすめランキング♪

よく見える視認性でランキングをしてみました。

人によって見えやすさが違ってくるのでご自身の感覚でどの色にするか検討するのも楽しいですね。

  • 1位:ピンク
  • 2位:イエロー
  • 3位:オレンジ

④ドライウイングを持ち上げ、↑の方向にスレッド(糸)を巻きます

(画像:ub-craft.com)

ポイント(^^)/

  • 持ち上げたドライウイングが真っすぐになるようにします
  • 持ち上げたドライウイングが左右に動かしてもズレないようにしっかり固定します

⑤ダビング材(綿のような素材)をスレッド(糸)に巻き付け、HOOK(針)に巻いてボディを作っていきます

(画像:ub-craft.com)

ポイント(^^)/

  • 針先側のドライウイングはハサミで切ってしまいましょう。針先側に斜めに切ると後がキレイになりますよ♪
  • ダビング材をスレッド(糸)に巻き付ける時は、親指と人差し指で擦り込むように。
  • 料理の際に塩をパラパラと指で掛けるような感じでやってみるとうまくいきます♪
  • 針先のボディは細め、アイに向けて太くするとカッコ良く作れますよ(*´▽`*)

⑥立てたドライウイングまでダビング材を巻き付けたスレッド(糸)に巻いてきます

(画像:ub-craft.com)


⑦ハックル(細長い羽根)を立てたドライウイングの根元に固定します

(画像:ub-craft.com)

ポイント(^^)/

  • ハックルは表側が↑を向くように固定しましょう♪

⑧ハックルを立てたドライウイングに巻いていきます

(画像:ub-craft.com)

ポイント(^^)/

  • できるだけ立てたドライウイングの同じ位置でハックルをクルクル巻き付けます
  • ハックルを巻けるだけ巻いたら、スレッド(糸)を立てたウイングに3~4周程強めに巻き付けていきます。
  • これにより、ハックルをドライウイングに固定します(>_<)
  • 手でもハックルを巻けますがハックルプライヤーを使うことで、ハックルを無駄なく巻き付けることができますよ(^^)/

⑨ダビングニードルを使ってスレッド(糸)を HOOK(針)に縛ります

(画像:ub-craft.com)


⑩余ったドライウイングをカットします

(画像:ub-craft.com)

ポイント(^^)/

  • ドライウイングは真っすぐカットするとカッコ良いと思います♪

⑪完成です♪さぁ釣りに行きましょう(`・ω・´)ゞ

 

(画像:ub-craft.com)

【毛鉤の作り方④】毛鉤作りに必要な道具たち

毛鉤作りに必要な道具たち

  1. フライタイイングキッド
  2. タイイングバイス
  3. HOOK(針)
  4. ボビン
  5. スレッド(糸)
  6. ドライウイング
  7. ダビング材
  8. ハックル(フライマテリアル)
  9. ハックルプライヤー
  10. ダビングニードル
  11. ハサミ
  12. フライボックス

①フライタイイングキッド

はじめて毛鉤を作る時は、必要なものが揃っているセットで買うのがおすすめですよ。

毛鉤を作り始めて、あの道具がない…

というようでは、スムーズに毛鉤ができあがりません。

実際に毛鉤を使ってみて、更に必要な道具があれば買い足していくとよいのではないでしょうか。

②タイイングバイス

HOOK(針)を固定するのに使います。

スターターキットにも入っていますし、はじめのうちはお手頃価格のもので十分ですよ。

だんだん毛鉤作りが上手になってくると、上質なタイイングバイスが欲しくなってくるんですよね。

値段相応に様々な機能が追加されるタイイングバイス。

タイイングバイス自体が自立してくれたり、HOOKを固定したまま角度を変えて見れるなど使いやすさが格段にあがりますよ。

③HOOK(針)

#12~16号の大きさがオススメです。

号数の小さい方がサイズも小さいですね。

(【小】#12<#16【大】)

釣りに出掛ける場所や対象の魚によってHOOK(針)のサイズを決めるとよいですよ。

筆者は基本的に#12号を愛用し、10cmくらいから47.5cmくらいの岩魚まで釣れています。

※地域の規定通り15cm以下はリリースしています。

④ボビン

スレッド(糸)を巻くのに使います。

毛鉤に糸を巻いていくときにボビンは大活躍してくれますよ。

というより、ボビンがないと綺麗に糸は巻けません。

ボビンの先がセラミック製の方が、力を入れて巻いてく時に糸が切れにくいのが良いところ。

途中で糸が切れると、かなりストレスなのでセラミック製をオススメします。

⑤スレッド(糸)

作りたい毛針の色合いを考慮して選ぶとよいと思います。

基本は白系の毛鉤には、シロのスレッド。

黒系には黒のスレッドという感じで選ばれるとよいのではないでしょうか。

⑥ドライウイング

ピンク・イエロー・オレンジが見やすいですよ。

⑦ダビング材

作りたい毛針の色合いを考慮して選ぶとよいと思います。

⑧ハックル(フライマテリアル)

グリズリーが色んな毛鉤作りに応用しやすいのでおすすめです。

⑨ハックルプライヤー

ハックルを挟んで巻き付けるのに使います。

手でハックルをつまんで巻き付けることもできますが、ハックルプライヤーがあると先端部分までハックルを巻けるので無駄を出しませんよ。

最近は良いハックルが少なくなってきているので大事に消費していきたいところですね。

⑩ダビングニードル

スレッド(糸)をHOOK(針)に縛ります。

⑪ハサミ

⑫フライボックス

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