すぐに古民家を買ってはダメ⁉田舎へ移住をする前に知っておくべきポイント

将来、田舎への移住をしてみたいと考えていたり、古民家の購入を検討している方へ

 

移住を考えるときにまず思い浮かべるのは生活の基盤である『家』ではないでしょうか?

田舎で穏やかに古民家暮らしなんてとても素敵ですよね。

しかし、すぐに古民家を購入するというのはリスクもあるのです。

 

本記事では、下記の内容を解説します。




もくじ

1.すぐに古民家を買ってはダメ⁉

①古民家ってお金が掛かるって本当?

②古民家がいらなくなったらどうするの?

③田舎のコミュニティや風土ってどうなの?

本記事は2018年12月28日に記載しています。

筆者は、2018年6月に古民家を購入しイワナの泳ぐ綺麗な川の畔で田舎暮らしを始めました。実際に移住して半年が経ち、私自身が古民家を購入してみて考えたり感じたことを記載していきます。

 

本記事を通じて、田舎暮らしを始めるための参考になり、実際に移住をしてみた時に満足できる生活が送れる術になれたら幸いです。

 

それでは始めます。

 

1.すぐに古民家を買ってはダメ⁉

田舎で穏やかに古民家暮らし。とても素敵ですよね。

私自身もそんな思いで古民家を購入しました。

しかし、実際に古民家を購入し移住してみると想像していなかった様々なことがありました。今回はその実体験を基に記事を書いていこうと思います。

 

①古民家ってお金が掛かるって本当?

古民家ってお金が掛かるって本当?

お金が掛かかることが多いです。

ポイント

どこまでお金を掛けるかということも重要になると思います。

 

詳しく説明していきますね。

 

『古民家』は不動産です。

『古い中古住宅』という概念ですね。

家を買うには、家と土地はもちろん、それ以外に必要なお金が意外とあるのです。

・土地建物売買代金

→家と土地の値段です。

→売主さんへ支払うお金です。古いお家なので正直これは安いと思います。

・仲介手数料

→不動産屋さんへ支払うお金です。売主さんと買主さんを繋ぎ様々な手続きをしてくれます。

・固定資産税清算金(固定資産税は購入後、毎年納税になります)

→ 売主さんが前年度に支払った固定資産税を自分が購入した時点以降を支払うことになります。不動産屋さんが計算してくれます。

不動産取得税

→不動産を取得した時に一度だけ納めます。「課税評価額×税率」で計算されます。

・収入印紙

→土地建物の売買代金によって変わってきます。

国税庁HPこちらをどうぞ

https://www.nta.go.jp/law/shitsugi/inshi/08/10.htm

・所有権移転登記費用

→土地や家の名義が変わるために行います。司法書士さんに支払います。基本的に不動産屋さんが司法書士さんを紹介してくれます。

・農地非農地証明申請

→土地登記簿上の地目が農地でも現在は農地ではないという証明をします。不動産屋さんが行ってくれます。お金は不動産屋さんに支払います。

※ここまでが一般的に古民家(中古物件)を購入した時に掛かるお金です。



どこまでお金を掛けるか

古民家は築100年を超えるものも多く

水洗トイレではなかったり修理修繕が必要な場合も多々あります。

この部分が古民家暮らしのポイントになると思います。

 

吹き抜けにしたり暖炉も入れたらとてもおしゃれですね。

まずは最低限生活できる程度でよいという方もいると思います。

色々な考えがあるので、ここでは私が行ったことと、掛かった費用を紹介したいと思います。

私の購入した古民家

築110年の150㎡程の平屋です。

旧りんご農家さんで明治時代に建てられた蔵と、家の外に大きな冷蔵庫と、東京ドーム2個程の山が付いてきました。

幸い、家の半分は改築などが行われていて、ユニットバス、水洗トイレ(家の中に2個、家の外に1個)にもなっていました。

業者に依頼した修理修繕

・破裂していた水道関連

・トイレの交換(家の中の1個)

・洗面台の取り換え

・ガスコンロの取り換え

・床、壁の張替え

・ゴミ、家財処理などなど

合計で約200万円掛かりました。

※バス・トイレ・家全体の修理修繕が必要であったとしたら…

またおしゃれな暖炉などをいれていたら…

更に+〇百万円掛かっていたと思います(;^ω^)

 

②古民家がいらなくなったらどうするの?

捨てちゃえばいい

できません

法律上で不動産の所有権放棄はできないと明記されています。

そのため簡単に捨てるということができないのです。

売ればいい

買いたい人がいれば可能です

しかし

欲しい方がいなければ売ることはできません。

そのまま保有している必要があります。

賃貸にすればいい

借りたい人がいれば可能です

田舎暮らしをしたいと考えている方が借りてくれればよいですね。

家賃収入にもなります。

しかし

借り手が付かないことも多くあります。

放置してしまえ

特定空き家に指定されてしまう

そうなると土地に掛かる固定資産税の優遇措置が適応されなくなります。また、周囲の住民へ迷惑を掛けてしまうなど大きなデメリットがあります。

③田舎のコミュニティや風土、文化ってどうなの?

いざ移住をして生活してみるとこんなはずじゃなかったということもあります。

一部になるかとは思いますが、田舎暮らしで繰り広げられるものをいくつか挙げてみます。

 

田舎のコミュニティの特徴

閉鎖的な部分がある

最近では田舎への移住も一般的になり、地方の受け入れも柔軟になってきています。

しかし、まだまだ移住者は『よそ者』というイメージがあるのも事実です。

良くも悪くも密着型

朝起きたら玄関の前に大根が置いてあったり、「一緒にお茶を飲まないか?」と声を掛けて下さることもしばしば。

可愛がって頂きとても暖かい気持ちになります。

しかし、都会では隣に誰が住んでいるのか知らないなんていうことは多々あると思いますが、

田舎では「○○さんが○○したらしい」なんて噂は直ぐに広がります…

 

その土地の風土や文化

夏は涼しくても冬は極寒、雪が多い

夏場の快適さだけで移住を決めてしまうと、冬の厳しさに耐えられないことも考えられます。

山間部など自然豊かで魅力的ではありますが、同じ地方の街中と比較しても厳しい自然環境である場合も多いです。

地域活動が多い

地方には消防団活動や地域の役割、山人足(やまにんそく)など様々な活動があります。

消防団活動

→火事の時に駆けつけて消防隊と共に消火活動を行う

→行方不明者を探す

→朝4時頃から消防団の大会に向けて練習をする

→頻繁な飲み会がある

※割としつこい勧誘があります。火事や人のための活動はよいですが、早朝の大会に向けた練習などは苦手な活動です…

地域の役割

→その地区の区長や会計など

→村のお祭りなど

山人足(やまにんそく)

→山へ出向き木を切ったり、林道を整備する

※参加しないと出不足といってお金を払わないといけない

 

古民家を購入してしまった後では取り返しの付かないこともあります。しかし、自身が納得して選んだ古民家や地域で穏やかに暮らすことができれば、豊かな人生になることは間違いないと思います。

まずは田舎で企画されているイベントに参加してみたり、田舎ならではのレジャーを楽しんでみるのもいいのかもしれません。

読者のあなたが幸せに田舎暮らしを送れるよう心から祈っています。

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