間違ったハリス選びは、悲劇を呼ぶ。
「ハリス (リーダー)ってよくわからないし、テキトーに選んでおこうっと」
はっきり言ってめちゃくちゃもったいないですよ。
せっかく大岩魚が飛びついてきたのに、ハリスが切れて逃げられた…
この原因の多くは、ハリスの選択ミスです。
今回は、チャンスを逃さないハリスの選び方として、3つのポイントで簡単に解説していこうと思います。
この記事でわかること
- テンカラ釣りの道具
- ハリスが重要な役割している理由
- ハリス選びを間違えると釣れないワケ
- 上手なハリスの選び方を3つのポイントで簡単解説
- テンカラ釣り用のおすすめハリス3選
- テンカラ釣りのおすすめの記事
ub-craft
筆者のプロフィール
- ub-craft:ブログ管理人
- テンカラ釣り歴:25年
- 所属:地元の漁業組合(川の漁師)
- 住まい:イワナの泳ぐ川の畔で古民家暮らし
それでは始めていきますね。
目次
結論:上手にハリスを選ぶ3つのポイント
上手にハリスを選ぶ3つのポイント
- ハリスの太さ:1号(4lb)
- ハリスの素材:フロロカーボン
- ハリスの長さ:30m
テンカラ釣りのハリス選びに迷ったら、1号(4lb)のフロロカーボン、30m巻きがおすすめです。
コレを選んでおけば間違いありません。
それでは詳しく解説していこうと思います。
テンカラ釣りの道具
(画像:DAIWA)
まずはテンカラ釣りの基本的な道具を簡単に説明していきますね。
テンカラ釣りで必要になる道具は大きく分けて4種類です。
①テンカラ竿②テーパーライン③ハリス④毛鉤。
もちろん、ハサミや毛鉤入れなども必要になってきます。
しかし、基本的には『4つの道具』があればテンカラ釣りはできるんですね。
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【保存版】テンカラ釣りを始める時に必要な仕掛けや道具を解説します。
テンカラ釣りの基本的な4つの道具
- テンカラ竿
- テーパーライン
- ハリス
- 毛鉤
これだけの少ない道具で本格的な釣りが楽しめるんですよ。
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【テンカラ】メインロッドは上質な竿を選ぶべき5つの理由とおすすめのテンカラ竿を紹介
テンカラ釣りのハリスが重要な役割をしている理由
基本のき
テンカラ釣りにおいて、『ハリスは毛鉤とラインをつなぐ役割』をしています。
テンカラ釣りでの0.6~1.5号の太さが一般的です。
ハリスの重要な役割
- 釣果が変わる
- 操作性の向上
- クッション性の機能
次にテンカラ釣りにおいて、ハリスが重要な役割を果たしている理由を解説していきますね。
ハリスの重要な役割①釣果が変わる
(画像:DAIWA)
⑴魚たちに気付かれにくい
テンカラのテーパーラインは太く派手な色になっています。
これは毛鉤を遠くまで飛ばし、なおかつ釣り人から見やすくするため。
ハリスは透明で細い糸。
これは、魚から気付かれにくするためです。
毛鉤に結んだハリスは、細ければ細いほど魚には気付かれにくいというのがポイントの1つ。
⑵ラインブレイクしにくい
ラインブレイクとは魚が掛かったのにラインが切れてしまうということです。
めちゃくちゃ悲しい瞬間ですね。
適切なハリス選びができていると、大きなイワナやヤマメが食いついてきてもラインが切れにくいです。
上の⑴でハリスが細いほど魚に気付かれにくいとお伝えしました。
しかし、必要以上に細すぎるハリスはラインブレイクの可能性を上げてしまいます。
そのため、自分の釣り方や狙っている魚の大きさに応じてハリスの太さを検討する必要があるんですよ。
細いハリスの時に、不意打ちで喰ってくる大岩魚は最高に興奮するのも事実なんですけどね(ドM気質です笑)
ハリスの重要な役割②操作性の向上
⑴狙ったポイントへ正確に入れられる
(釣れそうなポイント:ub-craft)
ハリスは繊細な動きをサポートしてくれます。
木の根っこと、岩の間。
そこに大きな魚の影が見えた。
あのバケツの底ほどのポイントへ毛鉤を入れたい。
そんな時、フロロカーボンのハリスならビシッと狙い通りに毛鉤を飛ばすことができるんです。
もちろん、太すぎたり細すぎるハリスではダメ。
テーパーラインと毛鉤の大きさを加味したハリスの太さでなければ。
なかなかマニアックな内容になってしまいましたが、最もバランスの良いハリスは『1号(4lb)』の太さですよ。
ハリスの重要な役割③クッション機能
⑴テンカラ竿が折れることを防いでくれる
大岩魚が掛かったら、ラインブレイクはしてほしくない。
でも、魚に逃げられるより、大切なテンカラ竿が折れてしまったら…
もっと切ないですよね。
ハリスは別名『ショックリーダー』といわれます。
ある程度の衝撃は、このハリスがショックを吸収するクッションになってくれます。
しかし、過剰な力が掛かると、あえてハリスが切れてテンカラ竿を守ってくれるんですね。
ub-craft
1号(4lb)とはいえ結構な硬さがあるので、歯に自信がない方は専用のハサミをおすすめします(笑)
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テンカラ釣りでハリス選びを間違えると釣れないワケ
ハリス選びを間違えると釣れない理由①太すぎるハリスの弊害
岩魚やヤマメなどの渓流魚たちは物凄く警戒心が強いです。
経験がある方も多いかと思いますが、川を覗き込んだ時に渓流魚がスッと逃げて言った経験ありませんか?
彼らは、少しでも油断すれば釣り人だけでなく魚を捕食する鳥や動物たちに食べられてしまいます。
つまり、自分の命を守るために必死で生きている。
そんな繊細で敏感な魚たちが太いハリスに気付くのは一瞬です。
ハリス選びを間違えると釣れない理由②細すぎるハリスの弊害
正直なところ細すぎるハリスはコシがないためとても扱いにくいです。
また、テンカラ釣りの難しさでもあり奥深さの1つに数えられる『合わせ』
まだ慣れないうちは、魚からの『アタリ』に対して、ビックリしてしまいます。
そのため合わせが強くなってしまい、細いハリスではラインブレイクの可能性を高めてしまうんですね。
もちろん上級者になれば、細いハリスを使って自分のテンカラ釣りを開拓していくのも◎
まずはベーシックな方法をマスターできるとよいのではないでしょうか。
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テンカラ釣りの上手なハリスの選び方を3つのポイントで簡単解説
上手なハリスの選び①太さ
特にこだわりがなければ1号(4lb)がおすすめ
テンカラ釣りにおいて、ハリスの太さは0.6~1.5号が一般的。
細くなればなるほど切れやすくなりますが、魚からは気付かれにくいです。
ラインブレイクの事も考えると、1号(4lb)が最もバランスが良い太さだと思います。
だんだん慣れてきて自分なりのテンカラ釣りが見えてきたら、ハリスの太さを調整していくとまた面白さが増していくのではないでしょうか。
上手なハリスの選び②素材(種類)メリットとデメリット
ハリスはフロロカーボンがおすすめ
ハリスの素材は大きく分けて、フロロカーボンとナイロンの2種類あります。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、そちらを加味して選択するとよいと思います。
ハリスの素材とメリット・デメリット
- フロロカーボン
メリット
狙い通りのポイントへ飛ばせる
デメリット
やや高価
クセが付くと直せない
- ナイロン
メリット
しなやか
安価
デメリット
劣化しやすい
コシがない
上手なハリスの選び③長さ
劣化を加味して30mの使い切りがおすすめ
この『長さ』については2つの意味を込めてあります。
- ⑴使用時の長さ
- ⑵購入時の長さ
⑴ハリスを使用する時の長さ
テンカラ釣りで1回に使うハリスの長さは約50cm~80cm。
あまり長くハリスの長さを取ると操作がしにくくなってしまうんですね。
逆に短すぎるハリスの長さでは、魚に気付かされてしまうということもあります。
豆知識
両手を広げた長さを『ひとひろ』という言葉があります。
だいたい自分の身長と同じくらいの長さになるといわれます。
テンカラ釣りでは『半ひろ』程度を使うと便利ですよ。
※身長170cm場合
【ひとひろ】=約170cm
【半ひろ】170÷2=85cm
⑵ハリスを購入する時の長さ
購入時の長さはなるべく短い方が良いです。
値段だけで見ると短い方が割高に感じますよね。
でも、形あるものは朽ち果てていく。
1シーズンに使用するハリスの長さは10~15m程度です。
少なくとも2シーズンで使い切れるくらいの長さがベストですよ。
長すぎるものを購入して、使い切れずに劣化してしまった…
こういうラインを使っていると圧倒的にラインブレイクすることが増えてしまいます。
使い切れない分はムダになってしまいますよね。
テンカラ釣り用のおすすめハリス3選
フジノナイロン フロロテンカラハリス
テンカラ専用フロロカーボンハリス。
あらゆるテンカララインに適合するフロロカーボン100%の専用ハリスです。
ミクロの特殊樹脂コーティングにより、テンカララインとの結束部分の滑りが良く、快適に結べます。
撥水性・耐摩耗性・耐久性に優れ、繰り返しの使用に十分応えてくれます。
メジャークラフト フロロショックリーダー
弾丸ブレイドシリーズにフロロカーボンリーダーが登場!!
しなやかでシステムやノットが組みやすく、初心者にも使いやすいコーティングを施しています。
耐摩耗性能や高感度性能は日本製フロロカーボンならではです。
ヤマトヨテグス フロロショックリーダー
ノットや編み込みがしやすいソフトフィニッシュ設計。
バツグンの耐摩耗性能は、ストラクチャーとの接触から生じるラインブレイクを抑制します。
フロロカーボンの特徴である高感度設計で、わずかなアタリも伝わりやすい。
テンカラ釣りには特におすすめです。
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この記事を読んで頂いた読者さんが、50年後も忘れられない一匹と出逢えますように。
それではまた。
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