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「フライが浮かないけど、どうしたらいいの?」
「毛鉤が沈んでしまうんだけど、浮かせる方法を知りたい!」
フライフィッシングや、テンカラ釣りをしていると、多くの釣り人を悩ませる“フライや毛鉤が浮かない問題”ってありますよね。
そんな悩みに『フライを浮かせる4つの極意』と題して、毛鉤が浮かばない原因と解決策を紹介していこうと思います。
フライ(毛鉤)を水面に浮かせられると、イワナやニジマスなどの“アタリ”がしっかり見えるので、確実に“合わせ”を入れられるようになりますよ。
つまり、思い通りにフライ(毛鉤)が浮かすことができれば、釣りをしていて楽しい上に、魚が釣れる数が圧倒的に上がるのでおすすめです。
この記事でわかること
- フライが浮かない主な原因
- 浮かぶフライの種類と選択
- フライを浮かせるテクニック
- おすすめのフロータント
- 自作のフライで浮かばせる方法
目次
フライを浮かせる4つの極意|毛鉤が浮かばない原因と解決策を紹介します。
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筆者のプロフィール
- ub-craft
- 1985年生まれの2児(♂,♀)の父
- テンカラ釣り歴:25年
- 所属:地元の漁業組合(ざっくり言うと川の漁師)
- 住まい:長野県のド田舎のイワナが泳ぐ川の畔で家族と古民家暮らし
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それでは始めていきますね。
~お時間がない方へ~
フライ(毛鉤)を浮かせる4つの極意
- ドライタイプのフライ(毛鉤)を使う
- 『水切り』をして浮力をつける
- フロータントを使う
- ボディー材を多く巻いた自作フライ(毛鉤)を作る
フライ(毛鉤)が浮かない主な原因とは?
フライ(毛鉤)が浮かない主な原因は『浮力がなくなる』ことです。
「そりゃそうだろ!」
というお声が聞こえてきそうですが、少し掘り下げさせていただきますね。
「浮力がなくなって沈むなら、浮力を付ければいいんじゃない?」
すばらしい‼大正解です‼
つまり、フライを浮かせる極意とは、“フライ(毛鉤)に浮力をつけて浮かばせること”なんです。
フライを浮かせる4つの極意 ①浮かぶフライ(毛鉤)の種類と選択
フライ (毛鉤)は、大きく分けて浮かびやすいタイプと、浮かびにくい(沈ませる)タイプの2つに分類されます。
フライ (毛鉤)のタイプ
- ドライタイプのフライ (毛鉤)
→水に浮かびやすい
- ウエットタイプのフライ (毛鉤)
→水に沈みやすい
フライ(毛鉤)が浮かばない原因 : 浮かびにくいタイプのフライ (毛鉤)を使っている
フライフィッシングやテンカラ釣りを始めたばかりの時って、どんなフライ(毛鉤)がいいのか、なかなかわかりにくいですよね。
フライ(毛鉤)が“浮かない原因”の多くは『浮かびにくいタイプ』を使っていることがよくあるんですよ。
もし、浮かびにくいタイプを、頑張って浮かべようとしていたら、とっても大変だったと思います。
かと言って全部ムダだったなんでことはありませんよ。
めちゃめちゃテクニックが上がってる可能性もあるので安心してくださいね。
また、状況によっては浮かばないタイプの方が爆釣(めっちゃ釣れる)こともあるので、どちらも持っていれば良い思いできちゃうことも多いですよ。
・関連記事
【テンカラ】4つのアタリを釣果に繋ぐ!合わせやテクニックを公開します‼
フライ(毛鉤)を浮かせるための解決策 : ドライタイプのフライ (毛鉤)に交換する
この“フライ(毛鉤)が浮かばない問題”に対しての解決策は超カンタン。
ドライ(浮かぶ)タイプのフライを選ぶと良いですよ。
フライ(毛鉤)を購入する際には、説明欄などに「ドライタイプ」「ウエットタイプ」などの記載があるので参考にしてみて下さいね。
フライを浮かせる4つの極意 ②『水切り』がフライ(毛鉤)を浮かせるテクニック
(画像提供:ff_kozouさんより)
フライ(毛鉤)が浮かばない原因 : フライ(毛鉤)が多くの水分を含んでいる
フライ(毛鉤)が水を吸い込んでしまうと浮力がなくなりなかなか浮かばなくなってしまいます。
また、フライ(毛鉤)自体が水分で重くなり、沈んでしまうということが起こります。
フライ(毛鉤)の中に空気の層を作ってあげると浮かんでくれますよ。
その方法として、『水切り』というテクニックがあります。
フライ(毛鉤)を浮かせるための解決策 : 『水切り』でフライ(毛鉤)に空気の層を作ってあげよう
水切りの方法はとても簡単です。
フライ(毛鉤)をポイントに投げる前に、3~5回ほどいつもより多く竿を振ります。
そのあとはいつも通りでOKですよ。
・関連記事
【テンカラ】釣果を上げる3つの法則をわかりやすく解説します。
フライを浮かせる4つの極意 ③おすすめのフロータント
(画像:ガーキ・ギンクub-craft)
※モデルが小学校2年生の息子なので、少し大きめに感じるかもしれませんが、『ガーキ・ギンク』はめちゃくちゃコンパクトです。
フライ(毛鉤)が浮かばない原因 : もともと浮かびにくいフライ(毛鉤)かも
「ドライタイプのフライへ変えたのに浮かばない…」
「水切りをしてもダメだ…」
どうしてもフライ(毛鉤)が浮かばなかったり、一瞬は浮かんでもすぐにしずんでしまうことって結構あるんですよね。
それはフライ(毛鉤)に浮力がなくなっていることが原因です。
そんな時は『フロータント』の出番です。
フライ(毛鉤)を浮かせるための解決策 : フロータントをフライ(毛鉤)に使う
フロータントって?
フロータントとは、フライ(毛鉤)に直接つけて浮力をあげるものをいいます。
どれも1,000円前後で購入できますよ。
フライ(毛鉤)が浮かばなくて、イライラする気持ちを解消させてくれるのでおすすめです。
オススメのフロータント3選を紹介します!
筆者お気に入りの『ガーキ・ギンク』
ジェルタイプなので、寒い時期には硬くなってしまい、絞り出しにくいのが難点。
しかし、『強力な浮力』と『浮力の持続時間』が長いというメリットを釣り人に提供してくれますよ。
ちょっとずつ使えるので『長持ち』してくれてコスパ最強。
なにより、コンパクト&このポップな見た目がチャームポイントです。
ガーキ・ギンク
- おすすめ度:★★★★★
- 浮力 :★★★★★
- 長持ち度 :★★★★★
- コスパ :★★★★★
シマザキ ドライシェイク
シマザキ ドライシェイクはパウダータイプ。
フタを開けて、ラインに繋がったフライ(毛鉤)を入れて、シャカシャカ振るだけ。
ただこの難点は、パウダーがこぼれてしまうこと。
ドジな筆者も悪いんですが、手が滑って落とした時にパウダーが半分ぐらい地面へ…
それと浮力の持続時間が若干短い気がします。
しかし、パウダータイプなので水分をしっかり飛ばしてくれるので『浮力は抜群』。
ここぞという時に威力を発揮してくれると思いますよ。
シマザキ ドライシェイク
- おすすめ度:★★★☆☆
- 浮力 :★★★★★
- 長持ち度 :★★☆☆☆
- コスパ :★★★☆☆
シマザキ ドライシェイクスプレー
こちらはスプレータイプです。
フライ(毛鉤)全体に吹き付けることができるのが最大のメリットです。
しかし、他のフロータントと比べて、サイズが大きいのが難点。
噴射口が詰まりやすいのでよく振って使う必要があります。
また、普段から釣り具を車に置いておく方は要注意。
スプレータイプなので車内が熱くなるところで置きっぱなしは大変危険です。
シマザキ ドライシェイクスプレー
おすすめ度:★★★★☆
浮力 :★★★★★
長持ち度 :★★★☆☆
コスパ :★★★☆☆
フライを浮かせる4つの極意 ④自作フライ(毛鉤)のボディー材で浮かばせる
フライ(毛鉤)が浮かばない原因 : フライ(毛鉤)のボディーに浮力がない
フライ(毛鉤)の『ウイング』と『ボディー』が浮力のポイントです。
特にボディーに空気の層ができることで毛鉤を浮かべることができるんですよ。
フライ(毛鉤)を浮かせるための解決策 : 自作フライ(毛鉤)作成時にボディー材を多く巻く
フライ(毛鉤)を作ることを『フライタイイング』といいます。
自分でフライタイイングができると、自分の好きなようにフライ(毛鉤)を作ることができますよ。
そのボディーの部分を多めに巻くと、空気を含む部分が増えるので浮力を増すことができます。
「フライ(毛鉤)なんて作れないよ」
という方もいると思いますがご安心ください。
カンタンにフライ(毛鉤)を作れる方法を紹介しているので、興味のある方はこちらをどうぞ。
【フライタイイング】パラシュートフライの巻き方を簡単に解説します。
【フライ】初心者でも簡単にできるエルクヘア・カディス毛鉤の作り方を紹介します。
まとめ
フライ(毛鉤)を浮かせるためには『浮力を上げる』ことがポイントになります。
フライ(毛鉤)が浮かんでいることで、釣り人からよく見えるので釣果が間違いなく上がりますよ。
この記事を通じて、読者さんが生涯色褪せることのない1匹と出逢えますように。
それではまた。
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