「自分で毛鉤を作ってみたい」
「自作のフライ(毛鉤)で魚を釣ってみたい」
こういった希望にお答えしていこうと思います。
この記事でわかること
- エルクヘア・カディスとは?
- エルクヘア・カディスを作るために必要な道具
- エルクヘア・カディスの作り方
エルクヘア・カディスは、よく釣れる毛鉤として昔から多くのテンカラ師やフライフィッシャーマンから愛されています。
「そんな有名な毛鉤を作るなんて難しそう…」
実のところエルクヘア・カディスは、簡単に作れてしまうことでも有名なんですよ。
よく釣れて、簡単に作れてしまう最高の毛鉤エルクヘア・カディス。
自分で作ったカディスを持って、最高の1匹と出会いに行きませんか?
ub-craft
筆者のプロフィール
- ブログ管理人:ub-craft
- テンカラ釣り歴:25年
- 所属:地元漁業組合(川の漁師)
- 住まい:イワナの泳ぐ川の畔で古民家暮らし
- 実績:自作毛鉤で年間200~300匹ほどのイワナやアマゴを釣る
それでは始めていきますね。
\作るより買いたい方はこちら/
目次
エルクヘア・カディスとは?
(エルクヘア・カディス:ub-craft)
エルクヘア・カディスとは、アメリカアカシカやヘラジカの毛を使った毛鉤(フライ)です。
カワゲラという昆虫を模して作られているんですよ。
水に浮くタイプのドライフライに分類されます。
川の流れにユラユラと流れるカディスは、渓流魚たちの本能をくすぐり爆釣させてくれるのです。
エルクヘア・カディスを作るために必要な道具
必要な道具
- フライタイイングキット
- 針 (HOOK)
- 糸 (THREAD)
- 胴体に巻く羽 (BODY HACKLE)
- 羽の部分の羽 (OVER WING)
フライタイイングキット
フライ(毛鉤)を作ることをフライタイイングといいます。
フライ作りには色んな道具を使います。
初めからひとつひとつ揃えるのは大変。
また高価なもの結構あって、使わないのに買っちゃった…
なんて悲し過ぎるので、最初の内はセットになっているスターターキットを購入することをおすすめします。
慣れてきたら、自分に合ったものを追加していくのも楽しいですよ。
針(フック)
針の大きさは『#○○』で表示されています。
数字が小さくなると、針は大きくなります。
#12と#16の針はどっちが大きい?
#12の方が大きいです!
ub-craft
初めての場合は、#12番の大きい針で毛鉤を作るとうまくいきますよ。
筆者が毛鉤を作る場合、#14が多いです。
糸(スレッド)
下糸やハックルを巻き付けるために使います。
胴体に巻く羽(ボディーハックル)
☞グリズリーコックハックルケープ
ボディーの部分に使います。
羽の部分の毛(ウイング)
☞エルク・ヘア(ホワイト)
羽の部分になります。
エルクヘア・カディスの作り方
①下巻きをする
タイイングバイスに針を留めます。
釣り糸を通す穴(アイ)側から針先に向けて、糸(スレッド)を巻いていきます。
※針先に糸が引っかかると、糸が切れてしまったり傷んでしまうので注意が必要です。
(画像:ub-craft)
②羽裏を上にしてハックルを止める
①の下糸が巻けたら、ハックルを乗せて、アイから約1mm程の所まで糸を巻き戻していきます。
(画像:ub-craft)
③ハックルを密に巻く
②のハックルを針に巻き付けていきます。
この際になるべく密になるように巻くのがコツ。
ハックルプライヤーで羽をつまむと巻きやすいです。
※ハックルと引っ張りすぎると切れてしまいますが、緩すぎると巻が解けてしまうので絶妙な力具合でお願いします。
(画像:ub-craft)
④ハックルの上下をカット
ハックルが巻き終わったら、2~3mmくらいまでカットしてしまいましょう。
カットしなくても問題ないので、カットverとカットしないverを作ってみてみよいかもしれません。
(画像:ub-craft)
⑤正面から見た様子
スレッドをカットした理由は、フライが回転しないようにする工夫です。
(画像:ub-craft)
⑥スタッカーで毛先を整えたエルクヘアを上に乗せて糸を巻き固定
エルクヘアの毛先は針先側を向くようにしてください。
※尖っている方が毛先になります。
(画像:ub-craft)
⑦完成
ハーフヒッチャーでスレッドを結んだらあっという間に完成です。
(画像:ub-craft)
まとめ
【簡単】エルクヘア・カディスの作り方と題して記事を書き進めてきました。
慣れてくれば15分ほどでカディスを巻けるようになると思います。
自作フライで、50年後も色褪せない瞬間を作って頂ければ幸いです。
それではまた。
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