【クマ対策】正しい知識と対処法。猟師おすすめの熊除けグッズ6選を紹介します。

クマ除け

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こんにちは!長野県の山奥に暮らす猟師のub-craftです。

「クマに出会わないためにはどうしたらいいの?」

「もしクマに遭遇してしまったらどうやって対処したらいいの?」

猟師の知識や視点から、こういった悩みにお答えしていこうと思います。

この記事で解決できること

  1. クマの習性を知り、クマと出会う確率を下げる方法がわかる
  2. クマ遭遇してしまったときの対処法がわかる
  3. クマが襲い掛かってきたときの防護策がわかる
  4. 猟師がおすすめする熊除けグッズがわかる

近年では多くの方がアウトドアを楽しんでいますね。

自然の中で楽しむということは、私たち人間が野生動物の生活圏に侵入するという意味でもあるんです。

<人里やキャンプ場などに熊が出没した>

<熊に襲われた>

そういった怖いニュースもよく聞かれますよね。

せっかくの楽しい時間が悲劇にならないために、猟師経験や田舎暮らしをする中で得た知識を読者さんと共有できればと思い記事にしました。

それでは始めていきますね。




これはアウトドアが楽しめる地域で配信される『安心安全メール』です。

私たちの暮らす地域の近くには、キャンプ場があったり、釣りを楽しむような川が流れています。

その地域住民に配信される『安心安全メール』。

アウトドアを楽しむ地域では、クマの出没を告げるメールが、多い時は毎日のように受信されていました。

市役所などに連絡が届いたものだけ、こういったメールが発信されるんですね。

しかし、クマはたくさん出没するので山の近くに住む人は、クマが出てもわざわざ市役所へ連絡はしません。

つまり、発表(メール)される内容は氷山の一角なんです。

実際に出没しているクマの件数はもっともっと多いんですよ。

目次

【クマ対策】正しい知識と対処法。猟師おすすめの熊除けグッズ6選を紹介します。

筆者のプロフィール

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ベテラン猟師の方々と一緒に行動しながら知識や技術を高められるよう日々努力しています。
  • ub-craft
  • 長野県の山奥で家族と古民家暮らしをしています。
  • 松茸や山菜の出荷をする農家のかたわら、猟師としてクマやイノシシなどの野生動物の狩猟や、生態数調整などの活動をしています。

所属

私の尊敬する先輩猟師さん(90歳)。めちゃめちゃ急な山ですが、どんどん登っていきます。

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 結論:【クマ対策】正しい知識と対処法

【クマ対策】正しい知識と対処法

クマの習性を知り、熊と出会う確率を下げる

  1. 早朝や夕方に活動しやすい
  2. クマはすごく賢い動物
  3. クマはとても臆病
  4. 子連れの母熊が危険
  5. 冬眠期間は11月~4月頃
  6. 出会いがしらに注意
  7. クマに人間の存在を気付かせる

クマと遭遇してしまったときの対処法

  1. 慌てない
  2. 脅かさない
  3. 走って逃げない(背を向けない)

クマが襲い掛かってきたときの防護策

  1. 大声を出して威嚇する
  2. 熊除けスプレーを使う
  3. 頭と首を守ってうつ伏せになる

このあと、深掘りして解説していきますね。


猟師の筆者が山に持っていくクマ除けグッズ

キノコ採りや山菜採りのときに山へ持っていく信頼の道具たちです。

(狩猟のときは動物に気付かれたら捕獲できないので持っていきません)

猟師おすすめクマ除けグッズ①:熊除けスプレー

熊除けスプレーは、伝家の宝刀です。

少し高価ですが、安心感や安全性を加味すると持っていて損はないですよ。

ありがたいことに、今のところ熊除けスプレー使う状況に至っていません。

ただ多くの実績があるので、持っているだけでかなりの安心感がありますよ。

猟師おすすめクマ除けグッズ②:2種類の鈴

クマ鈴のポイントは『2種類』というところです。

2種類の音域が違う鈴を持っていればクマの耳によく届きますよ。

自然の中では、川が流れていたり、木々が生い茂っていますよね。

障害物があると、音が打ち消されやすくなります。

音域の違う鈴を持っていればその可能性が低くなります。

猟師おすすめクマ除けグッズ③:蚊取り線香

クマの嗅覚は人間以上に敏感なので効果絶大ですよ。

虫除けにもなるので一石二鳥ですね。

山の中でタバコの香りがしたらすぐにわかりますよね。

居酒屋だったとしたら、タバコの匂いがしても、いつからなのかはハッキリ覚えていないハズ。

山でニオイの違和感に気付きやすいのは、自然界にない匂いだからです。

これを利用して、クマに人間の存在を気付かせるんです。

タバコが苦手の人もいますし、ずっとタバコを吸っている訳にもいきませんよね。

そんな時は蚊取り線香がおすすめです。

最近はフローラルで良い香りのタイプも出ているんですよ。

猟師おすすめクマ除けグッズ④:電子ホイッスル

人間はビックリして息もできない状況ってあるんです。

突然、クマに遭遇したときって本当に声が出ません。

食事中の方がいたら申し訳ないのですが

山の中で用を足している時に、振り返ったらクマが『ガオーッ』と、こちらを威嚇していたんです。

もう終わったと思いました。

まだ散弾銃を持っていたのでよかったのですが、丸腰だったら声なんて出ないですよ。

そんな時は電子ホイッスルがあれば安心。

これはボタンを押すと、防犯ブザーのような激しい音がしますよ。

猟師おすすめクマ除けグッズ⑤:ロープ

クマはヘビを怖がる習性があります。

襲われそうになった時はロープを投げると効果があるようです。

また、ロープは何かと使えるので便利ですよ。

猟師おすすめクマ除けグッズ⑥:おもちゃのピストル

入山する前に、山へ向けて音を鳴らし、人間の存在をクマに知らせます。

とっさの時にも、すぐに取り出すことができます。

おもちゃですが結構な音がするので、心強いですよ。

 


最も大切なのは『クマと出会わないこと』です。

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そのためにはクマの習性を知り、クマが出没しやすい状況を人間が避けることが大切なんですね。

クマの習性を知り、熊と出会う確率を下げる方法

  1. 早朝や夕方に活動しやすい
  2. クマはすごく賢い動物
  3. クマはとても臆病
  4. 子連れの母熊が危険
  5. 冬眠期間は11月~4月頃
  6. 出会いがしらに注意
  7. クマに人間の存在を気付かせる

クマの生態:日本に生息するクマの種類と大きさ

日本国内には2種類のクマが生息しています。

北海道に生息するヒグマと本州以南に生息するツキノワグマがいます。

ヒグマ

 

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ヒグマの生態

  • 身長:200~230cm
  • 体重:150~250kg
  • 日本では最大の陸上動物

ツキノワグマ

 

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ツキノワグマの生態

  • 身長:110~130cm
  • 体重:オス80kg、メス50kg

熊と出会う確率を下げる方法①:クマの習性を知る

クマは早朝や夕方に活動する傾向があります。

クマは基本的に昼行性といわれ、太陽が出ているときに行動するといわれています。

しかし、クマが人里などに下りてくるときには、人目を気にして夜も行動することもあるんですね。

そのため、24時間を通じてクマと遭遇してしまう可能性があるので注意が必要です。

熊と出会う確率を下げる方法②:クマはすごく賢い動物

クマはとても賢く、学習能力が高い動物として有名です。

アメリカの研究機関では「クマは数を数えることができ、霊長類(サルや人間)に匹敵する知識を持つ」という研究発表もあるんですよ。

つまり『クマは、人間と同じレベルの能力を持つ』ともいえるんです。

アメリカ、ミシガン州ロチェスターのオークランド大学 比較心理学を研究するジェニーファー・ボンク

「認知科学者たちに無視されてきたクマなどの動物が、ヒトに近い種と同等の能力を持つ可能性が初めて示された」と説明する。

人間は知識として学んだことは、簡単には忘れませんよね。

それはクマにも通じることなんですよ。

クマに人間は恐い生き物だと学んでもらえば人里に下りてくることが少ないといわれています。

しかし、クマが悪い知識を身に付いてしまったとしたら、人間に対する危険性は増してしまうということなんですよ。

例)悪い知識

  • 人が食べている物は美味しい
  • 人がいるところには美味しいものがある
  • こういったことを学習能力の高いクマが学んでしまったなら、人里やキャンプ場などにクマが現れても不思議ではないですよね。

熊と出会う確率を下げる方法③:クマはとても臆病

クマは基本的に人を襲うことはないといわれています。

じゃあ、なぜクマに襲われたというニュースが流れてくるの?

そう思われる方もいますよね。

それは『クマは臆病だから』です。

クマが臆病なら逃げていくんじゃないの?

そうなんです。

クマが遠くにいれば基本的に逃げていってくれます。

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ここで質問をさせて下さい!

人間が突然クマと遭遇したらビックリしてしまいますよね?

これはクマも同じでビックリするんです。

つまり

突然、人間に遭遇したクマが、人間に驚いて、クマの鋭いツメで人間の顔を…。

これがクマに襲われるパターンで最も多い状況です。

熊と出会う確率を下げる方法④:子連れの母熊が危険

子熊には絶対近づかない&さわらないで

 

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春先には子連れの親子クマがよく見かけられます。

子熊はコロコロしていてとても可愛いんですね。

ラブラドールレトリバーの子犬のような感じで近寄ったり、さわってみたくなると思います。

しかし、この行動が最も危険なことのひとつなんですね。

子熊が一匹で遊んでいるように見えても近くには必ず母熊がいます。

子熊に人間が近づいていけば、母熊は子熊が襲われると認識して、人間を攻撃してきます。

そのため、襲われないために子熊には絶対近づかない&さわらないように下さいね。

熊と出会う確率を下げる方法⑤:冬眠期間は11月~4月頃

ご存知の方も多いと思いますが、クマは冬眠します。

11月中旬~4月頃までが冬眠の期間といわれ、その間は飲まず食わずになります。

そのため、春は冬眠からさめてお腹が空いています。

また、秋になると冬眠前に多くの食料を食べて脂肪を蓄えようとするため、行動範囲を広くしてよく活動しています。

熊と出会う確率を下げる方法⑥:出会いがしらに注意

クマは臆病がゆえにビックリすると攻撃してくることが多いです。

そのため出会いがしらに注意する必要があるんですね。

出会いがしらって?

いないと思っていたらいたという状況です。

例えば

  • 坂道で上り坂から下り坂に変わるところを想像してみてください。
  • 下り坂にクマがいても、上り坂を歩いていたら見えませんよね。
  • 下り坂側からしても同じことなんです。
  • それぞれが頂上を目指していたら、頂上で出会いがしらの状況になってしまいます。

熊と出会う確率を下げる方法⑦:クマに人間の存在を気付かせる

クマも人間と遭遇はしたくないんです。

そのため、鈴やラジオ、蚊取り線香などで人間が近くにいるということをクマに知らせることで、クマとの遭遇を回避できます。

ただ、厄介なことに最近では鈴やラジオの音では逃げない熊もいるんですね。

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釣り人は、釣りをしている最中は、歩みを止めているので鈴では音がならないため注意が必要ですね。

クマと遭遇してしまったときの対処法

  1. 慌てない
  2. 脅かさない
  3. 走って逃げない(背を向けない)

心は慌てても、頭と行動は冷静に

クマと遭遇してしまったときの対処法①:慌てない

突然クマに遭遇したら誰でも驚きますよね。

驚くなというのは無理な話だと思います。

ここで大切なのは慌てた行動をとらないということです。

まずは冷静に相手(クマ)の様子を観察しましょう。

こちらがジッとしていて、クマが勝手に山へ逃げていってくれればラッキーです。

クマと遭遇してしまったときの対処法②:脅かさない

クマを脅かすことで、かえってクマを興奮させてしまう可能性があるんですね。

クマも人間が怖いという認識なので、ある程度クマとの距離がある場合は、クマから目線を離さないようにしながらジッとしている方が危険性は低いです。

クマと遭遇してしまったときの対処法③:走って逃げない(背を向けない)

クマも犬と同じように走って逃げるものを追いかける習性があります。

そのため、クマから視線を離さないようにゆっくり後ずさりするようにその場を離れていきます。


クマが襲い掛かってきたときの防護策

  1. 大声を出して威嚇する
  2. 熊除けスプレーを使う
  3. 頭と首を守ってうつ伏せになる

なるべくクマに出会わないようにしていても、本当に危ない状況になるときもあります。

そんな時はこれから紹介する方法で命を守ってください。

クマが襲い掛かってきたときの防護策①:大声を出して威嚇する

遠くにクマがいる時は、大きな声は禁物です。

しかし、襲い掛かってきたときは別の話。

大声を出してクマを威嚇してください。

その勢いでクマを追い払うという必要があります。

できれば両手を広げて、自分の体を大きく見せることも効果的ですよ。

恐怖で声が出ないということもあるので、そんな時は電子ホイッスルの出番です。

 

クマが襲い掛かってきたときの防護策②:熊除けスプレーを使う

クマの目や鼻をめがけて熊除けスプレーを使いましょう。

この時、風向きが自分の方に向いていないよう十分注意してください。

こんな状況になれば怖いですが、冷静さを忘れず対応して頂けることを祈っています。

クマが襲い掛かってきたときの防護策③:頭と首を守ってうつ伏せになる

あってはなりませんが、どうにもならない状況のときには頭と首を守ってうつ伏せになって耐えて下さい。

リュックサックなどを背負っているなら、リュックサックを首や頭に持っていき守ってください。

こんな最悪な状況にならないためにクマ除けグッズを持って山へ入っていって頂ければと願っています。

まとめ

もしかしたらクマが出るかもと思って不安に過ごすなんてもったいないですよ。

安心安全対策をとってアウトドアを楽しんじゃいましょう。

猟師の筆者が山に持っていくクマ除けグッズ

・2種類の鈴

音域の違う鈴の音は、クマの耳によく届きますよ。

・蚊取り線香

自然界にない匂いにクマは敏感に反応します。

虫除けにもなるので一石二鳥ですね。

・電子ホイッスル

びっくりして息もできない状況ってあるんです。

これはボタンを押すと、防犯ブザーのような激しい音がしますよ。

・ロープ

クマはヘビを怖がる習性があります。

襲われそうになった時はロープを投げると効果があるようです。

また、ロープは何かと使えるので便利ですよ。

 ・おもちゃのピストル

入山する前に、山へ向けて音を鳴らし、人間の存在をクマに知らせます。

・熊除けスプレー

伝家の宝刀です。

ありがたいことに、今のところ熊除けスプレー使う状況に至っていません。

ただ多くの実績があるので、持っているだけでかなりの安心感がありますよ。

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