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テンカラ釣りを始めてみたい、実際に始めたけどなかなか釣れない、もっとたくさん釣りたいと思っていませんか?
今回は【テンカラ】コレで釣れなきゃ魚がいない!空間を最大限に活かす5つのテクニック。メリット・デメリットを交えて釣り方を解説します。と題して記事を進めていこうと思います。
今回紹介する5つのテクニックは、筆者が20年間テンカラ釣りをしてきた中で実績のある釣り方です。
この5つのテクニックを駆使しても釣れなければ、そのポイントには魚がいません。
ここには魚がいないんだと割り切って、次のポイントへ移動した方が賢明です。
目次
前置き
筆者はテンカラ釣りが大好き過ぎて、毎日テンカラ釣りをしたかったので、イワナの泳ぐ川の畔にあった古民家を購入して移住。
テンカラ釣り歴は20年を超えました。この長きに渡る経験の中から培ったテクニックを余すことなくお伝えしていきます。
そして、読者のあなたが爆釣(たくさん釣れる最高の時)を感じて頂けるお手伝いができればと熱く願っています。
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それでは始めていきますね。
【テンカラ】コレで釣れなきゃ魚がいない!空間を最大限に活かす5つのテクニック。メリット・デメリットを交えて釣り方を解説します。
テンカラ釣りとは
テンカラ釣りとはテンカラ竿・ライン・ハリス・毛鉤(けばり)の4つの仕掛けだけで魚を釣るシンプルでとてもエキサイティングな釣り方です。
(画像:DAIWA)
筆者のテンカラ釣りの様子
筆者が使用しているテンカラ釣りの道具
テンカラ竿
ライン
ハリス
自作毛鉤
(画像:自作のパラシュートフライ/ub-craft)
テンカラ釣りで釣果を最も上げる方法
テンカラ釣りで最も釣果(魚釣りの結果)を上げる方法は、魚のいるポイントに数多く毛鉤を投入することです。
逆を返せば、魚のいないところで粘っていてもなかなか釣果は上がりにくいんですね。
もちろん、ここに絶対いるという確証があれば粘ってみるのもひとつですが、アタリがないポイントにずっといるよりも、おなかをすかせた魚がいる次のポイントを狙っていった方が確実に釣果は上がります。
空間を最大限に活かすって?
突然ですが、四角の箱を思い浮かべて頂けますか?
その箱は川だと仮定します。そして真ん中に魚がいることをイメージして下さい。
魚の目の前にエサがあって、魚が口を開ければエサが口へ入っていきますね。
確かにこの方法でも間違いではないです。
でも、目の前にエサや毛鉤を流すだけではなかなか魚が反応しないことって結構あるんです。
そんな時に、前後と左右に加えて上下に対して、つまり三次元的に空間を捉えたテクニックを使うことで、釣れない時にどうやって魚が食べたいエサを演出できるか。
選択肢として多くのテクニックの引き出しがあることで釣果が全然変わってきます。
この引き出しとして、次の5つのテクニック・釣り方で紹介していこうと思います。
テンカラ釣りの5つのテクニック。メリット・デメリットを交えて釣り方を解説
※紹介するテクニック・釣り方の名称は筆者が考えた独自のものです。
テンカラ釣りは見切りも大切。これから紹介する5つのテクニック・釣り方で反応がなければ次のポイントに移動して、次の魚を狙うのがよい判断かと思います。
また、この5つのテクニック・釣り方は筆者がポイントに到着したら行う順番で紹介していきますので参考にしてみて下さい。
ナチュラルスタート
まず最初に紹介するのはナチュラルスタート。
読んで字のごとく自然に始める(流す)方法です。
(画像:ナチュラルスタート/イワナちゃんねる)
毛鉤は魚が食べている虫に見せかけた偽物のエサ、疑似餌(ぎじえ)なんですね。
魚たちは川の上流から自然に流れてくる毛鉤を本物の虫のように感じます。
そのため、魚たちの警戒心は少なく毛鉤に飛びついてきてくれるんです。
何の釣りに関しても釣果(魚釣りの結果)を下げてしまう一番の原因は魚たちの警戒心なので、その警戒心を少なくできるナチュラルスタートを第一選択にすると効果的なんですよ。
また、なぜ最初にナチュラルスタートから始めるかというと、いきなりアクション性の強いテクニック・釣り方をした場合、それよりも繊細な方法では釣れなくなる場合が多いんです。
チョコレートを食べてから甘いはずの果物を食べても酸っぱく感じるのと同じ原理ですね。
ナチュラルスタートは自然に始める(流す)方法。
最も繊細なテクニックのため最初に試す必要があるんです。
ナチュラルスタートのメリット・デメリット
メリット
- 魚の警戒心を最小限にできる
- アタリが見やすくアワセやすい
デメリット
- 繊細でアクション性が少ない
実際の釣り方
- 釣れそうなポイントに到着
- ☞ナチュラルスタートで探りを入れて魚の反応を確認していきます。
- ☞毛鉤をポイントの上流に投入
- ☞そのまま流れに任せて自然に流す
- ※なるべくラインを水につけないようテンカラ竿を立てるなどして調整する
ドリフト流し
ドリフト流しとは、『ドリフト×流し』です。
このドリフト流しは、縦のアクション性を追求したテクニックになります。
(画像:ドリフト流し/イワナちゃんねる)
詳しく解説していきますね。
ドリフト流しとは、『ドリフト×流し』でしたね。
ドリフトとは、川の下流から上流に向けて毛鉤を水面で跳ねさせながら引き上げる方法です。
イメージでいうと水面をチョンチョンチョンチョンと虫が這っていくような感じですね。
流しとは上流まで引き上げた毛鉤を自然に流す方法です。
(画像:魚の泳ぐ様子/イワナちゃんねる)
基本的に魚たちは上流に頭を向けて泳いでいます。
そのため、しっぽ側に落ちたエサには気付きにくいといわれているんですね。
また、魚たちは突然視界に入ってきたものに対し、とてもよく反応します。
この反応を釣りの世界ではリアクションバイトともいわれます。
ドリフト流しは、毛鉤を魚の気付きにくいしっぽ側に投入します。その後で、ドリフトをさせながら頭側(上流)へ引き上げます。
この時、魚たちは、しっぽ側から虫らしきものが突然現れたように感じるんですね。
そのため、この瞬間に魚が毛鉤へ飛びついてきます。
また、上流までいった毛鉤を流してくるので、ドリフトの時に飛びつき損じた魚は、流れてきた毛鉤に飛びつくんです。
ドリフト流しのメリット・デメリット
メリット
- 魚の反応がとても良い
- 活性が低い時(釣れない時)でも魚を引き付けられる
デメリット
- 違和感があるため魚が毛鉤をすぐに吐き出してしまう
実際の釣り方
- 釣り人は、川を正面にみて、上流を右側・下流を左側に竿を出します。(逆でも可)
- ☞ラインの長さによりますが、毛鉤が届く範囲で、下流に向けて投入
- ☞ドリフト:自分の正面~上流側45度程度にくるまでテンカラ竿を引き上げる
- ☞流し:そのまま自然に最初に投入した辺りまで流す
- ※この一連の流れをやったら、一度毛鉤を水面から離した方が魚の警戒心を取り除ける
サイドセンター
サイドセンターとは、川の左右を利用するテクニックです。
ドリフト流しは縦のアクションとお伝えしました。
サイドセンターは左右のテクニック。
つまり横のアクション性を駆使した釣り方になります。
このサイドセンターは、魚からすると横から突然毛鉤が現れて流れていくというように感じます。
サイドセンターのメリット・デメリット
メリット
- 様々なサイズの魚が反応してくれる
デメリット
- 狭い川だとやりにくい
- 草などに引っ掛かりやすい
実際の釣り方
- 川の端っこ(サイド)に毛鉤を投入して、川の真ん中辺りまでスッと引く
- ☞真ん中まできたら自然に流す
- ☞ラインが伸び切る辺りまで流したらサイドにまた投入する
フワッとポトン
魚は上側、つまり空の方向に対しても強く意識を持っています。
これは飛んでいた虫が水面に落ちてくるのを見落とさないことや、鳥や釣り人など魚からして、外敵にいち早く気付くことができるためだといわれています。
この習性を利用したのが『フワッとポトン』なんですね。
(画像:フワッとポトン/イワナちゃんねる)
もうお気づきの方もいるかもしれません。
そうです、そのまんま。空中に毛鉤をフワッと放ち、水面へポトンと落とす。
そんなんで釣れる訳ないと感じられる方もいるかもしれませんね。
このフワッとポトンのテクニックが生まれた経緯
ここなら絶対いるというような絶好ポイント。でも、何をどうやっても全然反応がない。川の上流から流れてくる本物の虫にだって、うんともすんともいわない状況。
そんな時、目の前を飛んでいった虫が水面に落ちたんです。その瞬間、ビックリするくらいでっかいイワナがその虫めがけて飛びついたんです。
そこで思いついた『フワッとポトン』のテクニック。
実際にこの方法を使ってみると、これまた良く反応するんですよ。目から鱗とはこういうことなんだと思える釣り方です。
フワッとポトンのメリット・デメリット
メリット
- 結構大きい魚が釣れる
- 警戒心が強い時に釣果が出やすい
デメリット
- 木々が生い茂っている所だとやりにくい
実際の釣り方
- 空中に毛鉤をフワッと放ち、水面へポトンと落とす
- ☞そのまま自然に流す
沈めてスッと
こちらも読んで字のごとく、沈めた毛鉤をスッと水面側に引き上げるという釣り方です。
これは水生昆虫が羽化する瞬間を模したテクニックなんですね。
水生昆虫の羽化は、水の中で暮らしていた虫が水中から空へ飛び立つ時。
魚の腹側から背中側に向けてエサとなる虫が動いていきます。
ライズといって魚がバシャバシャとエサを食べるために飛び上がります。
このライズがある所に毛鉤を投入すればだいたい魚は釣れるんです。
でも、ライズが凄くあるのに全然釣れない時は、そのライズをしている魚たちは、水生昆虫の羽化に対して反応している可能性があります。
魚の背中側(水面側)には目もくれず、腹側(水底)に意識が強いので、この動きを毛鉤で表現した『沈めてスッと』のテクニックが効果を発揮することが多いですよ。
沈めてスッとのメリット・デメリット
メリット
- 暗くなったり毛鉤が見にくい場面でも釣りやすい
デメリット
- アタリが取りにくい
- ドライフライ(浮かぶタイプの毛鉤)では沈めにくい
実際の釣り方
- 狙ったポイントに沈める
- ☞ラインが動いたり、テンカラ竿に反応があったらアワセを入れる
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